いまさら聞けないExcelの使い方講座
【Excel】セルを斜線で分割するのは難しい? 手間なくきれいに仕上げるコツ
複数セルにまたがる斜線を挿入するためにセルを結合するのはNG
2023年8月9日 06:55
列と行の両方に見出しを補足したい!
列見出しと行見出しがある表では、左上隅のセルに入力するテキストに悩むことがありますよね。以下の例では列見出しとして「講座名」としていますが、斜め線を引いて、行見出しの「担当・月」などと入力したい気もします。また、表中の不要な箇所に斜め線を引くにはどうしたらいいでしょうか。
どちらも定番の操作がありますが、ちょっとしたコツがあります。いろいろなシーンで使えるテクニックなので、ぜひ覚えておいてください。
セルの書式で斜め線を引く
定番の操作その1です。セルの書式設定で斜め線を引きます。[セルの書式設定]ダイアログボックスを表示してボタンをクリックするだけです。ここでは表の左上隅のセルを対象に操作します。「講座名」の文字列は消去してあります。
テキストボックスを挿入する
あとはテキストボックスを挿入するだけです。[塗りつぶしなし][枠線なし]と設定して、文字寄せを設定します。ポイントは [Alt]キーを押しながらテキストボックスのハンドルをドラッグする こと。テキストボックスの枠がセルに吸着します。
テキストボックスをセルに吸着して配置すると、セルの幅や高さの変更に応じてテキストボックスのサイズも変わるため、配置し直す手間がなくなります。テキストボックスのプロパティで設定を確認してみましょう。
複数のセルをまたいで斜め線を引く
複数のセルを対象に斜め線を引く場合は、図形の[線]を挿入するのが簡単です。セルを結合して書式で斜め線を引く方法もありますが、行や列の挿入・削除などを考えると不用意にセルを結合しないほうがいいでしょう。
[線]を挿入する場合も[Alt]キーを押しながらハンドルをドラッグする 操作がおすすめです。セルの角に[線]の始点と終点を合わせる際に微妙なズレを回避できます。なお、線の色や太さを設定後にコピーしてから配置すると効率的です。
セルへの吸着を利用してオブジェクトをきれいに配置しよう
[Alt]キーを押しながらオブジェクトのハンドルをドラッグする操作は意外と使います。ここで紹介したテキストボックスや図形のほか、画像やアイコン、SmartArtの図版などでも共通です。セルに揃えたいときに活用してください。