無料でExcel並み!Google スプレッドシートの使い方

スプシは印刷が苦手? 実は改ページ位置や印刷対象コンテンツの指定もできる

スプレッドシートにも改ページプレビューはある

 作成したスプレッドシートをうまく印刷できない! という悩みをよく聞きます。任意の位置でページを切り替えられなかったり、中途半端に行や列がはみ出してしまったりするケースだと思います。でも安心してください。Excelと同様、スプレッドシートにも改ページプレビューはあります。

範囲選択をして印刷プレビューを表示した

 上の図は、特定のセル範囲を選択して、印刷プレビューを表示した状態です。[印刷]の項目に[選択中のセル]と表示されていますね。

 試しに印刷範囲をシート全体、用紙の向きに変更してみます。多くの場合、用紙サイズとページの向きの指定のみで最適化されます。

印刷範囲を[現在のシート]として、用紙の向きを[縦向き]に変更した

改ページ設定は癖がある

 改ページ位置の指定は[カスタムの改ページ設定]から改ページプレビューを呼び出して設定できるのですが、Excelとは少し勝手が異なります。「任意の行より下や、列の右側を印刷しない」といった“印刷範囲外”の指定は、印刷設定のページで指定します。ここでは[住所]列を別ページに設定して印刷してみます。

[カスタムの改ページを設定]をクリックして、改ページプレビューを呼び出す
改ページプレビューが表示された。外枠の実践をドラッグすると改ページ位置を指定可能だ
[改ページを確定]ボタンをクリックして、改ページを確定する
印刷プレビューに戻る。[次へ]ボタンをクリックする

 改ページを確定後、印刷プレビューに戻ると表示が崩れることがありますが、設定に問題はありません。気にせずに[次へ]ボタンをクリックしてください。

印刷設定の画面が表示された。下にスクロールして改ページ位置を確認する
[住所]列が次ページに印刷されることがわかる
印刷対象のページとして[カスタム]を選択し、[住所]列以外のページ(ここでは、1,3,5)を指定すると、必要なページのみを印刷できることがわかる

印刷形式で設定できること

 グリッド線の表示・非表示や、入力済みのメモの有無などを指定することも可能です。[印刷形式]の項目をクリックすると。メニューが展開されます。

  • グリッド線を表示:スプレッドシートのグリッド線を印刷するかどうか
  • メモを表示:入力済みのメモを印刷するかどうか
  • 配置(水平):刷内容を用紙に対して、水平方向の配置を指定する
  • 配置(垂直):印刷内容を用紙に対して、垂直方向の配置を指定する

 以下は、グリッド線なし、メモを印刷、用紙に対して水平・垂直ともに[中央]に設定した例です。

グリッド線なし、メモを印刷、用紙に対して水平・垂直ともに[中央]に設定した

ヘッダーやフッターに印刷できる項目

 [ヘッダーとフッター]の項目では、ページ番号や日付などの情報を印刷するかどうかを指定できます。内容はチェック項目の名前の通りですね。

すべての項目にチェックを付けた状態。用紙の四隅にそれぞれの情報が印刷される

 情報の印刷位置はカスタマイズすることも可能です。

[カスタム欄を編集]をクリックする
ヘッダーとフッターを指定できるようになる。ヘッダーとフッターに3カ所ずつ印刷する内容を指定可能だ
いずれかのボックスをクリックすると、印刷する情報を指定できる。左から、ページ番号、スプレッドシート名/シート名、日付、時刻を選択可能
テキストを直接入力することとも可能だ
印刷プレビューでヘッダーとフッターを確認できる