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文章中の日付や合計金額を思い通りの書式で自動更新するには? 桁区切りの「,」などを自在に操る方法

文字列の途中にある数値はTEXT関数で整えられる

 TEXT(テキスト)関数を使ったことがありますか? 数値や日付の表示形式を整える時に使います。セルの表示形式で完結することも多いため、使いどころがわかりにくい関数です。今回は、TEXT関数を使った便利ワザを紹介したいと思います。

 まず、TEXT関数の基本です。構文は『=TEXT(数値,表示形式)』となります。引数[数値]には、形式を整えたい数値を指定します。なお、日付を直接指定するときは「"」(ダブルクォーテーション)で囲みます。引数[表示形式]には書式を表す記号を「"」で囲んで記述します。以下は、主な表示形式の例です。

日付をもとに曜日を表示させる

 上記をふまえて、TEXT関数を使ってみましょう。例として入力済みの日付から曜日を表示してみます。曜日を入力する際、多くの方は「月」「火」と入力して、オートフィルでコピーすると思いますが、TEXT関数も使ってみてください。特に以下のような曜日が連続しないデータの場合には有効です。

A列には連続しない日付が入力されている。B4に「=TEXT(A4,"DDD")」と入力する
曜日が表示された。数式をコピーする
すべてのセルに曜日を入力できた

文章中の数値を自動更新する

 表の概要説明などに使えるテクニックです。サンプルでは、表の末尾に販売した商品の情報を追記していくことを想定しています。本日までの販売額を合計して、「M/Dまでの販売額合計は、xx,xxx円」と表示してみます。

 ひとつずつ考えていけば単純です。

 日付を「M/D」の形式にするには、TEXT関数が使えますよね。「=TEXT([数値],"m/d")」とします。引数[数値]は、本日の日付にしたいので、TODAY関数を使って「TODAY()」と指定します。結果、入力する数式は「=TEXT(TODAY(),"m/d")」となります。

 販売額の合計は「SUM(F:F)」で求められます。桁区切り記号付きにするには、TEXT関数を使って「=TEXT(SUM(F:F),"0,0")」となります。

 文字列の部分は「"」で囲んで指定し、それぞれ「&」で連結すれば完了です。以下のようになります。

=TEXT(TODAY(),"m/d")&"までの販売額合計は、"&TEXT(SUM(F:F),"0,0")&"円"

A1に「=TEXT(TODAY(),"m/d")&"までの販売額は"&TEXT(SUM(F:F),"0,0")&"円"」と入力する
文字列と数値を連結して入力できた

 翌日になれば、文章中の数値が更新されます。

文章中の日付と販売額が更新された

 文字列を「"」で囲むことと、「&」で連結できることを覚えておくと、いろいろな場面で応用できるのではないでしょうか。