杜のVR部
任天堂による3Dゴーグルを弊誌が入手!ローンチタイトルも……
任天堂による3Dゴーグルを弊誌が入手!ローンチタイトルも……
まさかのスタンドアローン構造!
(2016/4/1 00:00)
Facebook、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)、サムスン、Googleなど、誰もが知っている名だたる企業が参入してきているVR。ゲーム業界発ということもあり、VRゲームがまずは注目を集めている。
SCEはいうまでもなく、PCゲームに関しては世界最大のプラットフォームを運営するValveが、そしてMicrosoftはXbox Oneでの対応ではないもののWindows 10がOculus Riftをネイティブサポートしている。
そして、ゲーム業界ではずせない企業といえば任天堂だ。編集部では、その任天堂による、最も新しい(※1)3Dゴーグルデバイスを入手した。早速、体験レポートを“杜のVR部”番外編としてお伝えするので、是非ご覧頂きたい。
※1 編集部調べ
まさかのスタンドアローン…!
早速手に入れた実機がこちら。まずは開封の儀を行いたい。
任天堂の3Dゴーグルの名称は“バーチャルボーイ”。黒と赤を基調としたカラーリングが特徴的だ。
さっそく中身を見てみよう。中に入っているのは、バーチャルボーイ本体、コントローラーそしてスタンドの3点。このバーチャルボーイはなんとディスプレイとプロセッサが一体型のスタンドアローンタイプのデバイスだ。Oculus Riftなどと異なり、PCなどとつなぐ必要がなく、ケーブルレスで体験することができる。
そしてさらに、ヘッドバンドが存在しないため、スタンドに置いて覗きこむタイプのデバイスとなっている。
では、任天堂の3Dデバイスの実力はどの程度か、さっそく体験してみたい。
ここで筆者が気になったのは、電源だ。ケーブルレスなのでACケーブルは存在しない。また充電も必要ない。このバーチャルボーイは乾電池で駆動する。
気を取り直して乾電池を挿入。ゲームもダウンロード販売などではない。やはりゲームといえばカセットである。今回は、ローンチタイトルである「ギャラクティックピンボール」と「マリオズテニス」の2つのゲームを体験することができた。
プレイしたローンチタイトルはピンボールとテニス!Oculus Riftローンチタイトルにも影響か?
電源を入れると、音が流れ画面が映し出される。このバーチャルボーイではスクリーンショットをとることはできないため、覗き込んだ時の様子をカメラで撮影した写真でご容赦いただきたい。
画面は任天堂のかの有名機ゲームボーイと同じように2色で描画されている。黒背景に赤の表示、筐体と同じカラーリングだ。描画はもちろんリアルタイムレンダリング、フレームレートは不明だがゲームをするには申し分のないレベルだ。
なお、ヘッドトラッキングは搭載していないため、基本的には画面を覗き込みながら、コントローラーを操作してプレイするというもの。いわゆる立体視3Dを可能にするデバイスだ。
簡単に両ソフトの説明をすると、「ギャラクティックピンボール」は銀河を舞台にピンボールをするというもの。左右にある十字キーがそれぞれ左右のバンパーに対応してる。打ち出される玉をとにかく弾き続けて高得点を狙おう。用意されているステージは、エイリアン、UFO、コロニー、コズミックの4種類。それぞれのステージごとに異なるギミックを楽しめる。
そして「マリオズテニス」はテニスゲーム。3人称視点で自分のキャラクターを動かし、テニスをするというもの。奥行きを表現できるバーチャルボーイの良さを活かしたゲームだ。シングルスとダブルスがあり、CPUと白熱した試合が楽しめる。ラケットを振るタイミングがシビアなので気をつけたいところだ。
今回プレイした2タイトルのジャンルには面白い特徴がある。実は3月28日に発売されたOculus Riftのローンチタイトルにもピンボールゲーム「Pinball FX2 VR」、テニスゲーム「VR Tennis Online」の2つのタイトルが配信されているのだ。
奥行きの感じられるピンボールとテニスの両方とも立体視3Dとの相性は良いということなのかもしれない。
※4月1日はエイプリルフールです。任天堂のバーチャルボーイは1995年に発売されたもの。
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http://www.forest.impress.co.jp/docs/serial/oculusclub/index2016.html