残業を減らす!Officeテクニック
動作が重すぎて辛い! Officeアプリが頻繁にフリーズするときの対処法
2022年12月19日 06:55
ExcelやWord、PowerPointといったOfficeアプリが固まって応答しなくなった経験がありますよね。タイトルバーに「応答なし」と表示されたら、本当に応答なし。待っていても再び操作可能になることはほとんどありません。そういう時に限ってファイルを保存していないものです。
また、一度「応答なし」になると、その後も頻発しがちです。原因としてパソコンに搭載されているメモリの容量不足を指摘されることが多いですが、コストも手間もかかるので、実際にメモリを増設する人は少ないでしょう。そもそも事務処理なら、メモリは4~8GB程度で十分です。
遅い動作はストレスも溜まりますし、時短ワザなどを使っても効果半減ですよね。今回は、もっさりと動くOfficeアプリを我慢して使っている人向けに、簡単に試せる対処法をいくつか紹介したいと思います。
余計なアプリや不要なスタートアップを停止する
使っていないアプリは閉じておきましょう。特にWebブラウザーはメモリの消費量が多い傾向にあります。たくさんのタブを開きっぱなしにしておくと、パソコン全体の動作も遅くなることがあります。現在動作しているアプリは「タスク マネージャー」で確認可能です。
今回はWindows 10での操作を解説します。Windows 11では一部操作が異なり、タスクバーの右クリックメニューからは「タスク マネージャー」を起動できません。[スタート]ボタンの右クリックメニューや、ショートカットキーで起動するとよいでしょう。また、「タスク マネージャー」は初期状態で詳細表示が開きます。
ここでは状況把握が目的なので、むやみに強制終了してはいけません。いつも通りアプリを閉じれば、実行中のプロセスから除かれます。例えば、「Microsoft Teams」を使っていないのに、起動しているなら終了するべきです。それだけでメモリの節約になります。
こまめに確認するのが面倒なら再起動してもいいでしょう。しかし、アプリを起動していないのに、パソコンが遅いことはよくあります。「スタートアップ」を見直してみましょう。例えば、プリンターの監視モニターなどのアプリは、パソコンの起動時に立ち上がって常駐することが多いです。
なお、Windowsの「サービス」を停止する上級のテクニックもあります。例えば、FAX機能を使わないからFAXのサービスを停止するといった設定です。しかし、パソコンに不慣れな場合はおすすめしません。必要なサービスを停止してしまう可能性もあります。
設定ファイルの削除とアドインの確認
Officeアプリだけが重いのであれば、設定ファイルを削除してからOfficeアプリを再起動しましょう。設定ファイルは、Officeアプリの起動時に再作成されるので、削除しても問題ありません。自動回復用のファイルと同じフォルダーに保存されています。
また、Officeアプリの不要な「アドイン」が有効になっていることがあります。念のため確認しておきましょう。とりあえず無効にしておき、必要な時点で有効にするといった使い方でも大丈夫です。
「開いて修復する」と「セーフモード」
特定のファイルだけ「重い」時に試したいのが、[ファイルを開く]ダイアログボックスからの「開いて修復する」と、Officeアプリを[Ctrl]キー+クリックして起動する「セーフモード」です。とりあえずファイルを開いて内容を確認したい時に便利ですが、問題のあるファイルはそのまま使い続けずに、再作成したほうがいいでしょう。
[Ctrl]キーを押しながらOfficeアプリを起動することで「セーフモード」に切り替わります。[Ctrl]キーを押しながら該当のファイルをダブルクリックしても構いません。
「重い」原因を整理するのが解決への近道です。スタートアップの見直しは、パソコン全体が遅い問題の解消が期待できるので、特に問題がなくてもチェックしてみてください。また、設定ファイルの削除は簡単に試せて効果の高い対処法です。