残業を減らす!Officeテクニック

Excelの定番オプションを確認しよう ~仕事始めを機会に快適設定に

起動時に表示する画面やおせっかい機能のON/OFFなどを自分好みにカスタマイズ

時間がある時に見直しておきたいExcelの設定

 新しいパソコンを導入してExcelを使いはじめたら、以前と動きが違うと感じることがありませんか? 無意識にカスタマイズしていることもあります。[Excelのオプション]で設定したはずですが、忘れていますよね。

 例えば、以前のパソコンは、Excelの起動直後に新規のワークシートが表示されたのに、新しいパソコンではスタート画面が表示されて、[空白のブック]をクリックするのが面倒といった類いの設定です。

Excelを起動して、毎回[空白のブック]をクリックするのが面倒。白紙ワークシートを表示してほしい

 ほかにも、データの入力時に働くオートコンプリートが煩わしい人もいるでしょう。[Excelのオプション]でOFFにできます。今回は自分好みのカスタマイズの備忘録として、変更している人の多い設定項目を紹介します。時間のある時に見直してみてはいかがでしょうか。

 なお、[Excelのオプション]を表示する際、[ファイル]タブから[オプション]とクリックするのも面倒な人は[Alt]→[T]→[O]の順にキーを押してみてください。

[Excelのオプション]は[Alt]→[T]→[O]の順にキーを押して表示可能

起動時に新規ワークシートを表示する

 前述のスタート画面を非表示にする設定です。[Excelのオプション]は[ファイル]タブから[オプション]を選択して呼び出すほか、[Alt]→[T]→[O]の順にキーを押す操作もおすすめです。

[Excelのオプション]の[全般]にある[このアプリケーションの起動時にスタート画面を表示する]のチェックをOFFにする

保存場所を固定する

 新規ファイルの作成後、[Ctrl]+[S]キーを押して保存しようとすると[このファイルを保存]ダイアログボックスが表示されますよね。保存場所をその都度変更していませんか? [保存]の項目の設定を変更しておきます。

新規のファイルを保存する際に、[場所を選択]から保存場所を選択したり、[その他のオプション]から[名前を付けて保存]ダイアログボックスを呼び出したりしていないだろうか?
[保存]にある[既定でコンピューターに保存する]のチェックをONにする。[既定のローカルファイルの保存場所]に任意のフォルダーのアドレスを貼り付ける
設定後は指定したフォルダーが保存先として表示されるようになる

 なお、元のファイルは残しておき、編集したファイルを別名で保存したい場合は[F12]キーを押すことおすすめします。従来の[名前を付けて保存]ダイアログボックスが表示されて、保存先とファイル名を任意で指定できるようになります。

[F12]キーを押すだけで、[名前を付けて保存]ダイアログボックスを表示できる。[Excelのオプション]の[既定のローカルファイルの保存場所]が開いた状態で表示される

自動保存の間隔を見直す

 “自動保存”の間隔は最短の1分がおすすめです。自動保存は万能ではありませんが、短い間隔で保存しておいてもらえると、突然のトラブルでファイルが閉じてしまった場合でも復帰できる可能性が高くなります。

 なお、Excelの動作が遅くなってしまうような処理能力の低いパソコンでは、思い切ってOFFにしてしまう手もあります。こまめに[Ctrl]+[S]キーを押して、上書き保存する癖を付けておくといいでしょう。

[保存]にある[次の間隔で自動回復用データを保存する]をONにして、保存する間隔を指定する

オートコンプリートをOFF

 オートコンプリートは、入力済みのデータを学習して、入力候補として表示する機能です。不便に感じることが多いのではないでしょうか。設定をOFFにしておきましょう。

入力済みの「田中 規之」のデータから、「田中」と入力した時点で「 規之」を補完しようと提案してくる
[詳細設定]にある[オートコンプリートを使用する]をOFFにする

オートコレクトをOFF

 オートコンプリートと似たような機能として、オートコレクトがあります。例えば「(c)」→「©」や「(r)」→「®」などに自動的に変換します。[オートコレクト]ダイアログボックスから設定を変更できます。

例えば「(c)」と入力したら、「©」に自動変換されてしまう
[文章校正]にある[オートコレクトのオプション]をクリックする
[入力中に自動修正する]をOFFにすると、リストに含まれる文字列の自動修正が無効になる。登録済みの項目を選択して[削除]をクリックしてもいい