残業を減らす!Officeテクニック

Excelで過去の広告費と売上実績から来月の売上を予測したい! Copilotに頼めば簡単

Copilotに「未来の値」を教えてもらおう

 Excelで処理したいことがあるが、具体的な操作や関数はよくわからない……。ということがありますよね? Copilotを使ってみてください。現在では、個人向けのMicrosoft 365 Personal/Familyでも、追加料金なしでCopilotを利用できます。

 以下の表には、1~11月の広告費と売上実績が入力されています。12月の広告費は決まっているので、売上を予測したい状況です。

1~11月の広告費と売上実績がまとめられている。12月の広告費から売上を予測するには?

 データの傾向として、春秋冬は売上が多く、夏は少し少ないようです。また、広告費と売上にはある程度の相関があると考えられます。

 相関関係にある2つのデータから新しい値を予測する場合は、FORECAST.LINEAR(フォーキャスト・リニア)関数を使うのが定番ですが、数式をすぐに入力できる人は少ないでしょう。馴染みのない統計関数について調べても、正解にたどり着くのに時間がかかってしまいます。やりたいことをそのままCopilotに聞いて、数式を教えてもらうのが手っ取り早い方法です。

やりたいことを正解に質問する

 処理の内容をなるべく正確に質問しましょう。ここでは以下のように入力しました。

セルB13に12月の広告費が入力されています。1~11月の売上実績から、12月の売上を予測するために必要な関数を教えてください。

 個人向けのMicrosoft 365 Personal/Familyでは、Copilotとのやり取りが制限されています(ひと月あたり60クレジット分)。関数について詳しく質問したいなら、Web版のCopilotを利用するのもおすすめです。

 カメラ機能を使ったテクニックも参考にしてください。

[ホーム]タブにある[Copilot]をクリックしておく。上記のプロンプトを入力して送信する
Copilotの回答が表示された。いくつかの関数が提案されたが、おすすめは、FORECAST.LINEAR関数とある

生成された数式を入力する

 あとは、おすすめされたFORECAST.LINEAR関数の数式をコピペするだけです。ただし、質問の内容によっては、セル参照がずれていることもあります。提案された数式が正しく動作しない場合は、質問を変えてみましょう。

FORECAST.LINEAR関数の数式をコピーする
コピーした数式を貼り付ける。セル参照はずれていない様子
12月の売上予測値が表示された

 なお、Copilotの出力はあくまで「提案」です。結果をそのまま信用せず、式の意味を確認しておくことが大切です。今回のFORECAST.LINEAR関数は、過去データの傾向から将来値を推定する「単回帰予測」です。自分でも数式を組み立ててみると理解が深まります。結果を確認しながら、関数の使い方を学ぶ教材として活用してみましょう。