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放射線量の危険度を年換算で簡易評価「放射線量簡易計算ツール Radibob」

ベクレルやシーベルトなどわかりにくい数量を1年間浴びた場合の影響で表示

(11/04/05)

「放射線量簡易計算ツール Radibob」v1.0「放射線量簡易計算ツール Radibob」v1.0

 放射線量の危険度を年換算で簡易評価できるソフト。ベクレルやシーベルト、グレイといった放射性物質の濃度や放射線量を単位指定で入力すると、それを1年間浴び続けた場合の被曝線量に換算し、健康への影響がどれくらいかを簡単な説明文とマスコットキャラクターの表情でわかりやすく示してくれる。原発事故関連のニュースを読んでもベクレルやシーベルトなどの単位表示がバラバラでピンとこないという人などにお勧め。

 飲食物や大気中における放射性物質の濃度の場合、空気中か飲食物かを選び、指標となるヨウ素131、セシウム134、セシウム137それぞれの1キログラムまたは1リットルあたりの数値をベクレル単位で入力する。このとき摂取量を指定することも可能。また放射線量の場合は、単位をシーベルト毎時(Sv/h)またはグレイ毎時(Gy/h)でミリ(m)・マイクロ(μ)・ナノ(n)のいずれかを選び、数値を入力すればよい。

 あとは[計算]ボタンを押せば、1年間に換算した被曝線量をミリシーベルト(mSv)単位で表し、健康への影響がどれくらいあるか、また普通の人とプロ(放射線業務従事者)それぞれの限度と比較してどうなのかを説明表示する。このとき健康評価を独自のCGキャラクター“Bob”の表情でも表現してくれるのでわかりやすい。

 なお筆者が試用したところ、本ソフトで用いられている健康評価の基準は、一般人の年間被曝線量上限が1ミリシーベルトという国際基準をもとにしており、これは最近のテレビ報道などで“実際に健康被害が心配される値”として示される基準値とは異なることに注意。また、土壌汚染の評価には対応していない。

【著作権者】
Team Bob 氏
【対応OS】
Windows XP(編集部にてWindows 7でも動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0

(川原 徹也)