どれ使う?プログラミング教育ツール
ソニーの知育玩具「toio」で自由にビジュアルプログラミング ~レゴと組み合わせることも
2021年5月27日 06:55
Sony Interactive Entertainmentの「toio」は、カートリッジを切り替えるだけで様々な使い方ができるクリエイティブなおもちゃ。前回記事ではtoioと子ども向けのプログラミングガジェットとして使える「Go Go ロボットプログラミング」を紹介しましたが、今回はカートリッジを使わずに、自由にプログラミングする方法をご紹介します!
無料の専用アプリと「toio コア キューブ」のみでOK
必要なのは「toio コア キューブ」のみで専用カートリッジは不要です。専用のプレイマットがある方が楽しめるので、今回は、「トイオ・コレクション」に付属するプレイマットを使用します。
プログラミングには無料の専用アプリ「toio Do」を使います。Webブラウザーから利用するPC用とアプリ版(iPadOS用@、Chrombebook用)があります。この記事ではPC用を使用しますが、使用するPCに「Scratch Link」をインストールする必要があります。
「Scratch Link」を起動して、「toio コア キューブ」の電源をいれておけば、準備完了です。
「toio Do」で気軽にビジュアルプログラミング
「つくる」のページに移動するとたくさんのサンプルプログラムが用意されています。概要をつかむには「MiSSION_2 プログラミングをつかいこなそう!」からがおすすめ。どうやってプログラムを作って「toio」を動かすのかのヒントをつかめます。
「ゼロからプログラムをつくる」を開くと、何もない状態でプログラム作成画面を開けます。右上のtoioマークから「toio」に接続しておきましょう。例えば、キーを押して「toio」を少し前に動かすにはこんなプログラムを作ります。
このように速さと秒数で移動を指定することができます。これはどんなロボット系プログラミング教材でもたいていできる動かし方ですが、「toio Do」にはもっと独自の特徴があります。
ロボットで絶対座標を扱えるのが便利で特徴的!
「toio Do」が面白いのは、「toio コア キューブ」は現実のロボットなのに、座標を使えることです。座標を扱うのに必要なのが専用のプレイマット。プレイマットがあれば「toio コア キューブ」の位置を座標で指定することができます。
プレイマットの真ん中が「x=0 y=0」。座標よりもっと気軽に位置を扱いたい場合は、縦横8等分にしたマス目の番号で指定することもできます。「MiSSION_2 プログラミングをつかいこなそう!」の「位置を知る」を開いて、「toio コア キューブ」を接続し、プレイマット上で「toio コア キューブ」を動かすと、その座標とマス目の列番号が画面上に表示されるので、参考になります。
座標が使えると、指定の座標やマス目まで「toio」を動かすプログラムを作ることができます。動ける範囲を決めたり、あるエリアに入ったら何か動作させるというプログラムも作れそうですね。
いろいろなプログラムを改造してみる ~「toio コア キューブ」もレゴで改造可能
他にもいろいろなプログラムがあるので、気軽に開いて動かしてみたり、少し数値を変えてみたりして遊んでみましょう。
凝ったサンプルプログラムもあるので、中身がわからないときは、コメントを参考にしながらちょっと数値を変えてみたりするだけでもOK。「toio Do」のウェブサイトでも、まずは出来上がっているプログラムで遊んでから、プログラムをいじるということを勧めています。
「toio コア キューブ」自体がとても小さく、動き方もどこかかわいらしいので楽しみながらプログラミングに親しめそうです。
2020年度から小学校でプログラミング教育が実施されています。これに伴い家庭でも手軽にプログラミングを学習できるツールが多数登場していますが、どんなツールを使えばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか? そこで本連載では家庭でのプログラミング教育にピッタリなお勧めツールを紹介していきたいと思います。