どれ使う?プログラミング教育ツール
これが本物のブロックプログラミング! iPadの前に手で並べた命令が画面内のキャラを動かす「Osmo コーディングスターターキット」
2021年6月3日 06:55
子どもが幼いうちは、タブレットなどの画面に没入しすぎてしまうのがちょっと気になるという方も多いのでは? 画面を抱え込むようにのぞき込むと姿勢も悪くなるし、見守っている親からは子どもが何をやっているのかが意外と見えにくいんですよね。そして、発達の段階に応じて小さな子どもには手先を使った遊びもたくさん経験させたいもの。そんな心配を吸収してくれるプログラミングツールが「Osmo コーディングスターターキット」。Amazon.co.jpでは12,980円で販売されています。iPadの画面内のキャラクターを、アナログなプログラミング方法で動かします。手を使った作業を大切にしながらデジタルの良さをめいっぱい活用したツールで、ゲーム感覚で自然とプログラミングの考え方が身につきます。
専用スタンドとリフレクターをセットするだけで電子的な接続は不要
「Osmo」はiPadで利用できる学習ゲームの仕組みで、「Osmo コーディングスターターキット」に含まれる3個のゲームの他にもたくさんの学習ゲームがあります。「Osmo」の基本的な仕組みは、iPadを専用スタンド(Osmoベース)に立てて、赤いリフレクターをカメラ部分にかぶせるだけ。リフレクターの鏡面が、画面手前の机の上をカメラに認識させているので、電子的な接続がいらないのもラク。『Bluetooth接続が切れた!』とか『充電が……』とかそういう煩わしさがないのは、小さな子どもと遊ぶときは本当に助かります。
学習ゲームごとに手作業に使うゲームピースがついてきて、ゲームに使うアプリは無料でダウンロードできます。
「Osmo コーディングスターターキット」はアナログな方法でプログラムを作る
どうやってプログラムを作るのかというと、リアルに触れるコーディングブロックを並べて実行ボタンを押すだけ! 手触りのいいブロックで、矢印を回したり数字を組み合わせたりして動きをプログラムしていきます。
アナログの作業と画面内の連携は、動画で見るとよくわかります。ぜひチェックしてみてください。
小さな子にとっては、ブロックを手にして矢印部分を回したり数字を選んで組みあわせたりという手作業も大切。画面を立てた状態で使うので下ばかりのぞき込むということもありません。画面の外でアナログにプログラムを作るので、ふたりで相談しながら取り組むのにもぴったり。
ゲームは3つのバリエーション
「Osmo コーディングスターターキット」には3種類のプログラミングゲームができるようになっていて、動画で紹介したのは「コーディング オービー」。ふわっとしたメインキャラクターのオービーがいちごを集めるゲームです。
他にも、中級の「コーディング ジャム」で音楽遊びをしながらクリエイティブにプログラムを作成したり、上級の「コーディング デュオ」で、キャラクター二体が協力するプログラム作りに挑戦したりできます。
筆者が2014年にOsmoを購入した頃は、まだ「コーディング」のシリーズはありませんでしたが、子ども自身が考えたり試行錯誤する作業をすべて画面外のアナログ世界に持ってくるというコンセプトがとても気に入りました。2016年には「コーディング オービー」が出て、その後も様々なゲームが追加されたり、それぞれのゲームの内容もバージョンアップしてきています。なお、写真でご紹介したのは、発売初期に購入したもので「コーディング ジャム」にのみ対応するブロックです。現在発売されている「Osmo コーディングスターターキット」とはわずかに形状が違い含まれるブロックの種類が違いますが、操作感は変わりません。
画面の中で完結しないこんな子ども向けプログラミングツールは、プログラミングに親しむ入り口にぴったりです。ぜひ遊び感覚で取り入れてみてはいかがでしょうか。
2020年度から小学校でプログラミング教育が実施されています。これに伴い家庭でも手軽にプログラミングを学習できるツールが多数登場していますが、どんなツールを使えばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか? そこで本連載では家庭でのプログラミング教育にピッタリなお勧めツールを紹介していきたいと思います。