どれ使う?プログラミング教育ツール
携帯ゲーム風マイコンと合体するプログラミングロボットは通信&拡張に強い! マイコン2台でラジコン化も
2021年6月17日 06:55
Makeblock社のSTEAMロボット「mBot」の新型「mBot2」が発売されました。4月に同社の携帯ゲーム機風のプログラミング学習用マイクロコンピューター「CyberPi」を紹介しましたが、mBot2にはなんとこのCyberPiがドッキングします。CybetPiが先に発売されていただけに、『こうなるっていうことだったのか!』と思いましたが、同社の「Codey Rocky」も分離して使える構造ですから、当然の方向性とも言えます。Amazon.co.jpでは18,590円で販売されています。
mBot2は組み立てから
mBot2は組み立てるところからがスタート。工具は付属のねじ回しががあればOK。手順もそれほど難しくはありませんが、モーターや各種センサー類をつなぐコネクタは特に接続しやすい加工などはされていないので、きちっと差し込んだり、間違えたときに引き抜いたりするのが、子どもにはちょっと苦手なポイントかもしれません。概ね30分ほどで組み上がります。
CyberPiは分離・合体可能なので、いったん組み上げてしまってからも、さっと取り外して単体で使うことができます。ロボット制御にも単独のマイクロコンピューターとしても使えるのでちょっとお得な感じがします。
プログラミングは「mBlock5」を使用
プログラミングには「mBlock 5」という同社のアプリを使用。基本はCyberPiをプログラミングするときと同じ環境です。デバイスを選ぶときにはmBot2という選択肢がありませんから、一瞬悩みますがここはCyberPiを選んでください。その上で、拡張センターからmBot2関連の拡張ブロックを追加します。
これであとは自由にプログラミングするだけ。プログラムの転送用にBluetoothドングルが付属しますが、ドライバの設定に手間取りそうだったので、ここではUSBケーブルでつないで有線でプログラムを転送します。
アプリからサンプルプログラムを開き、衝突回避の自動走行プログラムや、ライントレーサーなどをすぐに試すことができます。
動かしている動画です。
CyberPiをもう1台使えばリモコン操作も簡単!
CyberPiで制御しているということは、CyberPiがもう1台あれば相互に通信ができるということ。同一Wi-Fi上で相互に通信できることがCyberPiの使い道を広げます。
CyberPiのジョイスティックでmBot2をコントロールするサンプルプログラムを使って、早速リモコン操作! ジョイスティックでロボットを直接動かせるだけでちょっと本格的な感じがします。
動かしている動画です。
ジョイスティックだけではなく、リモコン側のCyberPiを振って振動をあたえるとmBot2が動くとか、傾きに応じてmBot2が動くとか、そんなプログラムにしても楽しそうです。また、CyberPiは距離センサーのような外部センサーを接続するのが簡単で、人が来たら反応するような仕組みも作れます。リモコン側のCyberPiをどこかに設置しておいて、そこを人が通ったら、mBot2が自動的に動き出す、なんて仕掛けも作れますね。
手軽にロボット制御も、様々なセンサー類を使ったプログラムも楽しめるのが新しいmBot2の面白さです。小さいながらも画面があることや、音声の録音再生ができる、通信でIoT的な仕組みも作れるなど、CyberPiができることをmBot2の動きの制御と連携させるとぐんと幅が広がりそうです。
2020年度から小学校でプログラミング教育が実施されています。これに伴い家庭でも手軽にプログラミングを学習できるツールが多数登場していますが、どんなツールを使えばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか? そこで本連載では家庭でのプログラミング教育にピッタリなお勧めツールを紹介していきたいと思います。