どれ使う?プログラミング教育ツール
変幻自在のガジェット「toio」でPCレスのプログラミング「Go Go ロボットプログラミング」
2021年5月13日 06:55
子ども向けプログラミング教材の中には、パソコンやタブレットなどを使わないガジェットタイプのものがあります。今回取り上げる「toio」は、様々な使い方ができるクリエイティブなおもちゃ。カートリッジを切り替えるだけで、おもちゃになったり、プログラミング教材になったりします。今回はtoioが小さな子ども向けのプログラミングガジェットになる「Go Go ロボットプログラミング」を紹介しましょう。
命令カードを並べてプログラミングする!
必要なのは、toio本体と専用タイトル「Go Go ロボットプログラミング」。toio本体に「Go Go ロボットプログラミング」のカートリッジをセットして使います。Amazon.co.jpでは、本体に専用タイトル「トイオ・コレクション」がバンドルされた「toio バリューパック」が18,400円(執筆時時点のAmazonでの価格、以下同)、「Go Go ロボットプログラミング」が5,382円で販売されています。「toio バリューパック」と「Go Go ロボットプログラミング」のセットも割安な16,975円で購入可能です。
パソコンやタブレットを使わないでどうやってプログラミングをするのかというと、紙製のこの命令カードを使います。
「めいれいかいし」と「めいれいおわり」の間に、「いっぽすすむ」などの命令カードを並べてプログラミングしていきます。小さな子ども向けのプログラミングアプリでは、キャラクターの動きを矢印ブロックなどで並べてプログラムするスタイルが定番ですが、ちょうどそれをリアルなカードで行っている感じですね。
プログラミングの作業をリアルに手で触れるカードで行えるので、親子や子ども同士で相談して一緒に取り組むのにもぴったりです。
絵本のミッションにあわせてtoio コア キューブを動かす
プログラミングの課題となるのが専用の絵本。冒険仕立てのストーリーで、ロボット種族「ロジーボ」のメインキャラクター「エンタ(toio コア キューブ)」を動かすミッションが次々に出てきます。絵本で示されたミッションを見て、スタートからゴールまで動かす手順を考え、机の上など好きな場所で命令カードを並べてプログラミングします。並べおわったら命令カードの「めいれいかいし」にエンタを置くだけ。自分で勝手に動いて並んだ命令カードをスキャンしていきます。
スキャンが終わったら、絵本のページ上のスタート地点にエンタを置きます。プログラムをした通りに自動的に動き始めます。ゴールに到着できたら音や動きで喜んでくれるので、楽しい気持ちになります。
こんなふうにして、ごく簡単なミッションから始まって次第に難しくなり、繰り返しや条件分岐の概念まで出てきます。また、toio コア キューブが2個あることを活かして、もう一方のtoio コア キューブに別のキャラクターキャップをかぶせて、仲間キャラや敵キャラにして使うミッションも。仲間を助けたり敵をよけるシチュエーションが用意されています。ミッションはかなりのページ数あり、すぐに全部の課題が終わってしまうという心配はなさそうです。
こんな風に小さな子どもでも、プログラミングの基本の考え方を遊び感覚で身につけることができるのが、ガジェット系のプログラミング教材の特徴です。toioは、今回紹介した「Go Go ロボットプログラミング」を使わずに、パソコンから自由にプログラミングをして動かすという使い方もできます。次回はステップアップして、自由にプログラミングしてみましょう。
2020年度から小学校でプログラミング教育が実施されています。これに伴い家庭でも手軽にプログラミングを学習できるツールが多数登場していますが、どんなツールを使えばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか? そこで本連載では家庭でのプログラミング教育にピッタリなお勧めツールを紹介していきたいと思います。