Windows 10移行相談室
32bit版Windows 7/8.1から64bit版Windows 10へ移行できる?
アップグレードを機に64bit環境へ移行しよう
2016年6月24日 06:05
Windows 10への無償アップグレード期間も残すところあと1カ月ほど。すでに、Windows 10に移行した読者も多いのではないだろうか。しかし、Windows 10にしてみたものの、Windows 7/8.1では何気なくできた“アレ”ができないといったことがあるかもしれない。本連載では、Windows 10に移行した際に発生しがちなトラブルの解決方法をお伝えする。
32bit版Windows 7/8.1から64bit版Windows 10へ移行できる?
ご存じのとおりWindowsはXP時代から、32bit版と64bit版という2つの選択肢がある。認識するメモリ容量の差などから64bit版に移行したいと考えるユーザーは少なくないだろう。だが、32bit版Windows 7/8.1からWindows 10へアップグレードすると、必然的に32bit版Windows 10になる。
現在Anniversary Updateとして知られているWindows 10 バージョン1607では、32bit版も最低搭載メモリが1GB(ギガバイト)から2GBに拡大し、古いPCでは、ますますアプリケーション実行環境として使いにくくなる可能性がある。実のところWindows 10であれば、32bit版Windows 7/8.1から64bit版Windows 10へ移行することは可能だ。
まずはそのままWindows 10へアップグレードし、ライセンス認証を確認した上で、データを別のストレージにバックアップしてから、64bit版Windows 10をクリーンインストールすればよい。インストールに必要になるメディアは“Windows 10の入手”からダウンロードできる「メディア作成ツール」で用意できる。
読者が一番気になるのは、“ライセンス的にOKなのか?”という点だろう。筆者も正直疑問だったので、日本マイクロソフトに問い合わせてみた。その回答は『ライセンス的にはNGではない』とのこと。ライセンス条項の“2-d 複数使用のシナリオ”には次のような記述がある。
複数のバージョン (例: 32 ビット版と 64 ビット版) が提供される本ソフトウェアを取得した場合、お客様が同時にインストールしてライセンス認証できるのはそのいずれか 1 つのバージョンのみです。
このような理由から、32bit版Windows 7/8.1をインストールしていたPCをWindows 10にアップグレードし、ライセンス認証後に64bit版Windows 10をインストールするのはOKなので、安心して移行してほしい。