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「Excel」互換の無料表計算ソフト「LibreOffice」の「Calc」

表・グラフ・関数など、通常業務に十分な機能を備える

今井孝

2018年8月7日 06:45

「LibreOffice」に含まれる「Calc」

表やグラフ、関数などもそのまま利用できる「Calc」

　前回の「Microsoft Word」互換のワープロソフト「Writer」に続いて今回は、表計算ソフト「Calc」を紹介したい。「Calc」は、Office文書を編集できる「LibreOffice」に含まれるソフトの1つで、「Microsoft Excel」との互換性を保つ。表やグラフ、関数などもそのまま利用できるのが特徴だ。インターフェイスは、メニューバーとツールバー上のボタンが中心。現行の「Microsoft Excel」で採用の「リボン」に比べて、よりすばやく機能を呼び出せる。メニューやツールバーはカスタマイズ可能だ。

通常業務には十分な機能

　表やグラフの作成、数式の利用、そのほかの書式設定など、一般的な業務に十分な機能を備えている。「Microsoft Excel」はないが、Excelファイルの確認、簡単な修正をしたいときなどには重宝するだろう。入力済みの関数式はそのまま利用でき、関数の組み合わせなども問題なく動作する。

「Calc」の画面。主要な機能はボタンに用意されている

同じファイルを「Microsoft Excel」で表示した画面

グラフを挿入した状態

グラフを作成するためのウィザードもわかりやすい

「Microsoft Excel」で利用している数式や関数式はそのまま利用できる

表作成に関する機能も豊富だ

　基本的な機能として、印刷に関する機能の使い勝手がいい。シンプルで大きな表示の印刷プレビューは見やすく、印刷に関する設定項目はタブで分類されていてわかりやすい。

印刷プレビューを表示した状態。シンプルで大きな表示が見やすい

印刷関連の設定項目はタブで分類されていて使いやすい

　もちろん、PDF形式で保存する事も可能。なお、「Calc」でファイルを新規作成して「Microsoft Excel」と互換性を保つには、［名前を付けて保存］ダイアログで“Microsoft Excel 2007-2013 MXL（.xlsx）”を選択しよう。