やじうまの杜
MicrosoftがWindows XPの壁紙を配布中! その理由はアグリー・クリスマス・セーター?
Windows XPの壁紙柄セーターはすでに完売
2023年12月1日 10:05
“やじうまの杜”では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。
Windows 95からのWindowsユーザーであれば、Windowsのデフォルト壁紙で最も印象に残っているのはどれかと聞かれたら、Windows XPの「草原」と応えてしまうのではないでしょうか? 好きか嫌いかは別として。
どこまでも広がるかのような緑の丘陵、澄み切った青い空に輝く雲が浮かぶ光景は、どこか作り物のような非現実感さえ覚えたほどです。でも、その光景はアメリカ合衆国カリフォルニア州ソノマ郡に実在し(現在はブドウ畑になっている)、写真家のCharles O'Rear氏が撮影した写真なのだそう。「Google マップ」にも、撮影場所が史跡として「Windows XP Wallpaper」と登録されています。
そんなWindows XPの「草原」を現在Microsoftが配布してくれています! うれしいことに昨今のディスプレイ解像度に合わせた1,920×1,080ピクセルのHD画質。今は失われてしまった懐かしいあの風景に再会できますよ。
Windows XPの「草原」壁紙は、「Xbox Gear Shop」に設置されたセーターの販売ページに行き、「REP YOUR FAV WALLPAPER」と書かれたエリアにあるダウンロードボタンから手に入れられます。デスクトップ向けのほかに、縦長のモバイル向けも用意されており、油絵調やポップアート調、水彩画調に加工したバージョンもおまけに付いてきます。ほかにも販売ページには、Windows XPの「草原」壁紙の歴史も一応載っていますが、2001年の次の項目は2023年になっています。アメリカンジョークってやつですかね。
なぜいまさらWindows XPの「草原」なのか? それは毎年クリスマスの恒例となっているWindows Ugly SweaterがWindows XPの「草原」柄だったから(欧米では、クリスマスに悪趣味なセーターを来て楽しむ「アグリー・クリスマス・セーター」という文化があるそう)。セーターの方はあっという間に完売し、現在は法外な値段で転売されているようです。
「セーター欲しかったのに買えなかった」とお怒りの方は、Windows XPの「草原」にアンビエントなBGMを付けた動画でもご覧になって、お気を静めてください(これもセーターの販売ページにあります)。
ちなみに、今年あえてWindows XPの「草原」柄を採用した理由は、気候変動と生物多様性の損失対策に海洋・陸地・淡水の保護で取り組む自然保護団体「The Nature Conservancy」の支援。SDGsに積極的に取り組んでいる最近のMicrosoftらしい理由ではあります。
とりあえず私は、クリスマスまで草原の壁紙で暮らすことにしました。