テレワークのセキュリティ大丈夫?
第6回
使う機会が増えた自宅パソコンのプライバシーは大丈夫?
2020年7月22日 06:58
首都圏を中心に新型コロナウイルスの新規感染者の増加が確認されている。オフィスの規模縮小や拠点分散を予定する企業もあるようだ。テレワークが新常態となると、自宅での作業時間も増えるだろう。本連載では、アバストの提供する各種アプリを例に、セキュリティリスクとその対応策を紹介してきたが、最終回では、自宅パソコンのプライバシー保護対策について紹介する。
“Wi-Fiの検査”で脆弱性をチェックする
自宅のネットワークに接続している機器は、スマートフォンやプリンター、テレビなど意外と多い。数えてみると10台以上になる方もいるはずだ。最近ではネットワーク上のIoT機器を狙うウイルスも存在することを知っておきたい。脆弱性のある機器がネットワーク上にないとも限らない。「アバスト無料アンチウイルス」の機能のひとつ“Wi-Fiの検査”で自宅のネットワークを調査してみよう。
見慣れない機器がネットワーク上にあれば、危険を察知することができる。例えば、知らないスマートフォンなどがあれば、無断でWi-Fiに接続されている可能性も考えられる。
なお、自宅のWi-Fiにはパスワード設定は必須だ。あわせてルーターのパスワードもチェックしておこう。初期設定のパスワードは一定のルールで設定されていることも多く、第三者に類推される可能性もあるため、変更しておくことをおすすめする。
“ウェブカメラシールド”でのぞき見を防止する
テレワーク需要でWebカメラの品薄が続いているようだ。耳慣れないメーカーの製品を購入した方もいるだろう。しかし、そのカメラでのぞき見されているとしたら? パソコンを使っていない時も、Webカメラが動作しているなど考えたくもない。この危険性は、ノートパソコンに内蔵のWebカメラでも同様だ。
Webカメラ自体の脆弱性も考えられるが、マルウェアによってWebカメラの遠隔操作が許可されてしまっている可能性もある。そのまま放置していると、不正アクセスによって家の中をのぞき見られてしまう。カメラに写り込んだ個人情報が第三者に売却されたり、録画した映像と引き換えに金銭を要求されたりした事例もある。
不安を感じるなら、「アバスト無料アンチウイルス」の上位の有償版「アバスト プレミアム セキュリティ」に含まれる“ウェブカメラシールド”の機能を試して欲しい。
“リアルサイト”で偽サイトを見破る
外出を控えてのオンラインショッピングの利用機会が増えていると思うが、新型コロナウイルスに便乗したフィッシング詐欺が増加していることをご存じだろうか。フィッシング詐欺は、ユーザーを偽サイトへ誘導して、アカウント情報や、ネットバンクやクレジットカードなどの情報を盗み出すのが目的だ。
最近のフィッシング詐欺は巧妙化しており、注意していても防ぎきれないケースもある。例えば、あるECサイトに酷似した偽サイトにリダイレクトさせるマルウェアも存在する。最近の偽サイトは非常によくできており、ユーザーが気づかずに利用してしまえば、フィッシング完了となる。
このような攻撃から身を守るために、「アバスト プレミアム セキュリティ」に含まれる“リアルサイト”の機能を試して欲しい。
“リアルサイト”は、閲覧しようとしているWebサイトに確実にアクセスできるようにする。WebサイトのURLとそのWebサイトの保存されているWebサーバーのIPアドレスが一致していることを、アバスト独自のDNS(Domain Name System)サーバーでチェックする仕組みだ。
「アバスト プレミアム セキュリティ」は、年額5,480円(税込み)で30日間の試用期間がある。「アバスト無料アンチウイルス」との違いはアバストの公式サイトに掲載されているの参考にしてほしい。
「アバスト セキュア ブラウザ」で安全なブラウジングを
いつも使っているWebブラウザーの代わりに「アバスト セキュア ブラウザ」を試してみてはいかがだろうか。セキュリティ対策とプライバシー保護に特化した「Chromium」ベースのWebブラウザーで、もちろん無料だ。見た目も操作も「Google Chrome」に似ており、「Google Chrome」ユーザーが戸惑うことはないだろう。ブックマークなどもスムーズに移行できる。
「アバスト無料アンチウイルス」とは別に、「アバスト セキュア ブラウザ」のみを導入することも可能だ。現在、Windows/Mac/Android用のアプリが提供されており、iPhone/iPad用のアプリも近日中にリリース予定とのことだ。
セキュリティ対策とプライバシー保護に特化しているのが「アバスト セキュア ブラウザ」の特徴だ。例えば、フィッシングサイトやマルウェアを含むドメインを閲覧しようとした時に警告を表示してくれる。
そのほか、インターネット上の行動履歴をブロックする“トラッキング対策”、WebサイトがWebカメラを操作したときに警告を表示する“ウェブカメラ ガード”など、多くのセキュリティ関連の機能が備わっている。また。自分のメールアドレスがハッキングされているかどうかを“ハック チェック”でチェックしてみてもいいだろう。
[制作協力:Avast Software Japan 合同会社]