テレワークのセキュリティ大丈夫?

第6回

使う機会が増えた自宅パソコンのプライバシーは大丈夫?

自宅作業の安全性を高めよう

 首都圏を中心に新型コロナウイルスの新規感染者の増加が確認されている。オフィスの規模縮小や拠点分散を予定する企業もあるようだ。テレワークが新常態となると、自宅での作業時間も増えるだろう。本連載では、アバストの提供する各種アプリを例に、セキュリティリスクとその対応策を紹介してきたが、最終回では、自宅パソコンのプライバシー保護対策について紹介する。

“Wi-Fiの検査”で脆弱性をチェックする

 自宅のネットワークに接続している機器は、スマートフォンやプリンター、テレビなど意外と多い。数えてみると10台以上になる方もいるはずだ。最近ではネットワーク上のIoT機器を狙うウイルスも存在することを知っておきたい。脆弱性のある機器がネットワーク上にないとも限らない。「アバスト無料アンチウイルス」の機能のひとつ“Wi-Fiの検査”で自宅のネットワークを調査してみよう。

 見慣れない機器がネットワーク上にあれば、危険を察知することができる。例えば、知らないスマートフォンなどがあれば、無断でWi-Fiに接続されている可能性も考えられる。

 なお、自宅のWi-Fiにはパスワード設定は必須だ。あわせてルーターのパスワードもチェックしておこう。初期設定のパスワードは一定のルールで設定されていることも多く、第三者に類推される可能性もあるため、変更しておくことをおすすめする。

[プロテクション]→[Wi-Fiの検査]の順に選択する。次の画面で[ネットワークをスキャン]をクリックする
ネットワークの種類を選択する。自宅のネットワークなら[ホーム]をクリックする
ネットワークのチェックが完了して結果が表示される

“ウェブカメラシールド”でのぞき見を防止する

 テレワーク需要でWebカメラの品薄が続いているようだ。耳慣れないメーカーの製品を購入した方もいるだろう。しかし、そのカメラでのぞき見されているとしたら? パソコンを使っていない時も、Webカメラが動作しているなど考えたくもない。この危険性は、ノートパソコンに内蔵のWebカメラでも同様だ。

 Webカメラ自体の脆弱性も考えられるが、マルウェアによってWebカメラの遠隔操作が許可されてしまっている可能性もある。そのまま放置していると、不正アクセスによって家の中をのぞき見られてしまう。カメラに写り込んだ個人情報が第三者に売却されたり、録画した映像と引き換えに金銭を要求されたりした事例もある。

 不安を感じるなら、「アバスト無料アンチウイルス」の上位の有償版「アバスト プレミアム セキュリティ」に含まれる“ウェブカメラシールド”の機能を試して欲しい。

[プライバシー]→[ウェブカメラ シールド]の順に選択する。スイッチONだけで準備完了だ。「アバスト無料アンチウイルス」から“ウェブカメラシールド”を入手するには、メイン画面から[プライバシー]→[ウェブカメラ シールド]の順に選択し、画面の指示に従って「アバスト プレミアム セキュリティ」の購入に進む
Webカメラをより厳密にブロックしたいなら、オプションを変更しておく。ここでは、Webカメラを利用するすべてのカメラに対して使用確認する[厳密モード]に変更した
アプリがWebカメラを利用する際、確認のダイアログボックスが表示される

“リアルサイト”で偽サイトを見破る

 外出を控えてのオンラインショッピングの利用機会が増えていると思うが、新型コロナウイルスに便乗したフィッシング詐欺が増加していることをご存じだろうか。フィッシング詐欺は、ユーザーを偽サイトへ誘導して、アカウント情報や、ネットバンクやクレジットカードなどの情報を盗み出すのが目的だ。

 最近のフィッシング詐欺は巧妙化しており、注意していても防ぎきれないケースもある。例えば、あるECサイトに酷似した偽サイトにリダイレクトさせるマルウェアも存在する。最近の偽サイトは非常によくできており、ユーザーが気づかずに利用してしまえば、フィッシング完了となる。

 このような攻撃から身を守るために、「アバスト プレミアム セキュリティ」に含まれる“リアルサイト”の機能を試して欲しい。

 “リアルサイト”は、閲覧しようとしているWebサイトに確実にアクセスできるようにする。WebサイトのURLとそのWebサイトの保存されているWebサーバーのIPアドレスが一致していることを、アバスト独自のDNS(Domain Name System)サーバーでチェックする仕組みだ。

“リアルサイト”は標準でONになっている。[プロテクション]→[リアル サイト]で設定状態を確認可能。「アバスト無料アンチウイルス」から“リアルサイト”を入手するには、メイン画面から[プロテクション]→[リアル サイト]の順に選択し、画面の指示に従って「アバスト プレミアム セキュリティ」の購入に進む

 「アバスト プレミアム セキュリティ」は、年額5,480円(税込み)で30日間の試用期間がある。「アバスト無料アンチウイルス」との違いはアバストの公式サイトに掲載されているの参考にしてほしい。

「アバスト セキュア ブラウザ」で安全なブラウジングを

 いつも使っているWebブラウザーの代わりに「アバスト セキュア ブラウザ」を試してみてはいかがだろうか。セキュリティ対策とプライバシー保護に特化した「Chromium」ベースのWebブラウザーで、もちろん無料だ。見た目も操作も「Google Chrome」に似ており、「Google Chrome」ユーザーが戸惑うことはないだろう。ブックマークなどもスムーズに移行できる。

 「アバスト無料アンチウイルス」とは別に、「アバスト セキュア ブラウザ」のみを導入することも可能だ。現在、Windows/Mac/Android用のアプリが提供されており、iPhone/iPad用のアプリも近日中にリリース予定とのことだ。

 セキュリティ対策とプライバシー保護に特化しているのが「アバスト セキュア ブラウザ」の特徴だ。例えば、フィッシングサイトやマルウェアを含むドメインを閲覧しようとした時に警告を表示してくれる。

フィッシングサイトやマルウェアを含むドメインを閲覧しようとした時に警告が表示される

 そのほか、インターネット上の行動履歴をブロックする“トラッキング対策”、WebサイトがWebカメラを操作したときに警告を表示する“ウェブカメラ ガード”など、多くのセキュリティ関連の機能が備わっている。また。自分のメールアドレスがハッキングされているかどうかを“ハック チェック”でチェックしてみてもいいだろう。

「アバスト セキュア ブラウザ」はセキュリティ関連の機能を備える
自分のメールアドレスを入力して情報漏洩のチェックが可能

[制作協力:Avast Software Japan 合同会社]