はんこレス実現への基礎知識

電子署名サービスで作成した証明書の有効期限に注意!

解約によって電子証明書の更新ができなくなると、文書の有効性が失われる可能性も

 本連載では、3月3日に発売された“脱はんこ”を実現するためのノウハウが身に付く書籍『できるはんこレス入門 PDFと電子署名の基本が身に付く本』から、“脱はんこ”の実現に必要となる基礎的な知識が身に付くレッスンを抜粋してお届けします。書籍ではさらに具体的に主要な電子署名サービスの利用方法などを細かく解説しているので、ぜひご購入ください。

 クラウド型の電子署名サービスを利用すると、オンラインで簡単に文書への署名を依頼することができますが、ここで作成した文書は、いつまで保管してもらえるのでしょうか? 実際の期間はサービスによって異なりますが、サービスを契約している期間内であれば、基本的には永続的に文書が保管されます。

 もちろん、解約すると、即時、または一定期間後に文書が削除されますが、その前にファイルをダウンロードしておけば、手元で保管することができます。しかし、この場合、注意が必要なのが文書に付けられた証明書の期限です。文書の改ざんなどを防ぐための電子証明書には、一般的に10年程度の有効期限が設定されています。解約によって電子証明書の更新ができなくなると、文書の有効性が失われる可能性があります。

 また、依頼を受け取った相手が署名をするまでの期間も定められています。こちらもサービスによって異なりますが、依頼を送ってから10日ほどが経過すると、署名するためのURLが無効になる場合があります。依頼を送る相手に、なるべく早く署名してもらうように伝えるといいでしょう。

署名の期限に注意しよう