生成AIなら「ゲーミングノートPC」!
「Copilotキー」は結構イイ! 超高性能なゲーミングPCを仕事でも使ってみた!
- 提供:
- GIGABYTE
2024年8月9日 06:55
高性能&大画面ノートPC「AORUS 16X (2024)」でAIを使い倒す本連載。
第1回は画像生成AI、第2回はテキスト生成AIを取り上げたが、今回はマイクロソフトのAI機能「Copilot」を中心に、ビジネス利用という切り口でのレビューを紹介する。
仕事をする上でのこのPCのポイントは「とても高性能なこと」と「Copilotキーがあること」だ。
前者については、最新ゲームが楽しめる余裕の高性能ぶり。前回、前々回にお伝えしたようにGPUでローカルAIも活用できる。また、ゲーミングPCだけあって音質も良い。ウェブカメラは1080pの高画質なうえ、Windows Helloの顔認証ログインにも対応……と至れり尽くせりだ。PCの処理性能が高いのでウェブ会議でもストレスなく会話できるし、相手にも高画質の映像を処理落ちせずに送信できる。
では、Copilotキーはどうなんだろうか?という点を順に紹介していこう。
とにかくわかりやすい「Copilotキー」
- 30年ぶりの「新しいキー」
- これからのPCには必須?
ビジネスで活用するプロンプト
- Webブラウズ中にCopilotキー
- 仕事の探し物もCopilotキー
- イラストが欲しい時もCopilotキー
強力なCPUやGPUを搭載、仕事も余裕
とにかくわかりやすい「Copilotキー」
今回レビューする「AORUS 16X (2024)」のCPUはインテルのCore i9-14900HX。今年1月に発売された第14世代のプロセッサで、最大5.8GHz動作が可能だ。グラフィックスはNVIDIAのGeForce RTX 4070 Laptop GPU 8GB GDDR6となり、フルHDの高フレームレートで様々なゲームを快適にプレイできる性能を持っている。
メモリーは32GB搭載し、OSはWindows 11 Proを採用。当然のように、Windows 11は超快適に操作できる。国内モデルの型番は「AORUS 16X ASG-63JPC65SP」だ。
30年ぶりの「新しいキー」
キーボードにはマイクロソフトが今年1月に発表した「Copilotキー」を搭載。マイクロソフトが推進するAI支援機能「Microsoft Copilot」の「Copilot in Windows」を一発で起動するためのものだ。Windows PCのキーボードに新たなキーが搭載されるのはなんと30年ぶりのこととなる。
Copilotキーを押せば、即「Copilot in Windows」がデスクトップ右側に開き、AIに質問したり、作業を指示したりできる。
Copilotキーを使わなくても、「Copilot in Windows」は起動できるが、キーがあることでとにかくわかりやすい。操作方法としては「押せばCopilotが起動し、そこで入力すればCopilotが対応してくれる」ことになる。入力は音声でもできるので、あまりPCに慣れていない人に説明するのも簡単だ。
これからのPCには必須?
「Copilot in Windows」のそのほかの起動方法としては、スタートメニューをたどる普通のやり方や、ショートカットキー(Win+C)、ツールバー右端のアイコンを使うやり方も現在はある。
ただし、ショートカットキーとツールバーのアイコンは、今後、廃止される予定で、すでにWindows Insider Program向けにリリースもされている。
これは、「Copilot in Windows」が「OS統合機能」扱いから「普通のアプリ」扱いに変更されることによるもので、代わりに、普通のウィンドウとしてリサイズしたり、位置を変更したりできるようになるメリットがあるのだが、代わりにCopilotキーがないPCでの使い勝手は一歩後退してしまう。
つまり、これからのPCはCopilotキーが必須になる、といってもいいだろう。
なお、「Copilot in Windows」のAIモデルは、OpenAIの「GPT-4 Turbo」。Windows 11ユーザーなら無料で利用できるのが嬉しいところだ。
「Copilot in Windows」をビジネスで活用するプロンプト
さて、ここからは「Copilot in Windows」の活用方法を紹介していこう。
まず「Copilot in Windows」はマイクロソフトのクラウドサービスなので、応答速度や品質はPC性能に左右されない。とは言え、複数のアプリを起動して、業務を行う中で「Copilot in Windows」を利用する際は、CPUやGPUの性能が高い方が快適に操作できる。
もちろん、「AORUS 16X (2024)」はどんなアプリでも軽快に動作する。16インチの大画面にWordやExcel、画像編集アプリ、ZoomやTeamsを開いていても問題なし。
そして、Copilotキーを押せば瞬時に「Copilot in Windows」が開く。
画面が出たら、Copilotに色々なプロンプトを入力していけばいい。
今回は業務を便利にする「Copilot in Windows」の活用法をいくつか紹介してみよう。
なお、プロンプトを入力する前に会話のスタイルを選択する。通常は「よりバランスよく」を選択しておけばいいだろう。小説や詩を書く時のサポートは「より創造的に」、具体的な回答を簡潔に書いてほしいなら「より厳密に」を選択する。
また、「Copilot in Windows」は端をドラッグすることで表示幅を調整することができる。ここでは、見やすくするために最大限広くしている。
Webブラウズ中にCopilotキー「要約してください」
Edgeブラウザーでウェブサイトを閲覧している際、内容が理解しにくいページに遭遇したら、すかさずCopilotキーを押し、「このウェブページの内容を要約してください」と入力しよう。
すぐにEdgeのアクティブタブを検索し、要約してくれる。英語のページも日本語で要約してくれるので、海外の最新情報を収集する際にとても役立つ。
なお、「Copilot in Windows」がアプリ化されると連動できなくなるので、その場合は、URLをコピー&ペーストして解説してもらえばいい。
仕事の探し物もCopilotキー「xxを探しています、候補とポイントを教えて」
「Copilot in Windows」はリアルタイムにインターネットを検索し、その結果を整理して答えを教えてくれる。
検索するだけではわからない情報も教えてくれるし、調べ方がわからなくても、チャットすることでAIが推測して情報を探してもらえるのでとても便利だ。
Copilotキーを押し、例えば「業務システムを構築するためのノーコードツールを探しています。候補を3つ挙げて、比較ポイントを教えてください」と入力してみよう。あっという間に、開発環境やテンプレ、連携性、サポートといったポイントについて、3つのサービスそれぞれの解説を生成してくれる。自分で検索して作業していては何時間もかかるので、大幅に時短できる。
一般的な生成AIは学習に使ったデータの内容しか扱えず、ネットの情報を直接利用できないものも多いが、最新情報を扱えるのはやはり便利だ。また、生成AIはハルシネーションといって、事実ではないことをそれらしく出力することがあるが、「Copilot in Windows」であれば参照したウェブサイトのリンクが付いているので、内容を検証することもできる。
イラストが欲しい時もCopilotキー「xxの説明イラストを生成してください」
プレゼン資料にイメージカットを入れたいときにも「Copilot in Windows」は便利に使える。
社内向けだったり、小規模な勉強会で使う簡単な資料のために画像ストックサービスから購入するわけにもいかないし、無料で利用できる画像素材もぴったりの画像があるとは限らない。
そんな時は、「Copilot in Windows」に指示して生成してもらおう。あまり細かい指定はできないが、イメージカット程度であればすぐに用意できる。もちろん、自分で生成した画像は商用利用できる。
例えば「ランサムウェアの脅威」というプレゼンに入れるイラストが欲しい時には、「サイバー犯罪者が企業のPCを狙っているという説明イラストを生成してください」と入力すればいい。
強力なCPUやGPUを搭載、仕事も余裕
以上が、「AORUS 16X (2024)」をビジネスユースで使ってみたレビューとなる。
一般的なビジネスユースの処理は非常に快適で、その上で「Copilotキー」の便利さがあるのが「AORUS 16X (2024)」のポイントだ。
なお「AIを使えるビジネス向けPC」としては、マイクロソフトが先ごろ「Copilot+ PC」を発表。Snapdragon Xシリーズ(ARMアーキテクチャ)を搭載した各社の製品が6月から発売されている。「Copilot+ PC」は軽いAI処理を省電力で実行できるAI処理プロセッサ「NPU」を搭載しており、オンラインミーティングの背景ぼかしなどの、軽いAI処理の電力消費が大きく削減、バッテリー駆動時でも軽いAI処理を活用しやすくなった。ただし、本連載で紹介したような画像生成AIや大規模言語モデル(LLM)といった重い処理をしっかり動かすには、NPUの性能では足りず、やはりGPUが必要になる。
その点、「AORUS 16X (2024)」は強力なCPUとGPU、高速なメモリーを搭載し、AIをローカルで動作せられる性能を持ちつつも、CPUにはインテル製を採用。今まで使っていたアプリやゲームも当然、問題なく動作する。
また、CPUとGPUのパワーに余裕があるため、多数のアプリを開いて、パラレルに仕事をしていても余裕綽綽。広い画面でサクサクと業務を遂行できる。ゲームはもちろん、ビジネスでも、AIでも、全方位にに使えるPCを探しているなら「AORUS 16X (2024)」を検討してはいかがだろうか。
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