Windows Insider Preview

[Copilot]キーなんて要らない……という声に配慮した機能をMicrosoftがテスト中

ただし、若干の制限も

 このコーナーでは、「Windows 11 Insider Preview」ビルドでテストされている最新のOS機能を紹介します。ただし、テストの結果、紹介した機能が製品版OSに搭載されないこともあります。あらかじめご留意ください。

[Copilot]キーを搭載したWindowsデバイスやキーボードが続々登場

 今年から[Copilot]キーを搭載したWindowsデバイスやキーボードが順次発売されている。このキーはWindowsのAIチャットアプリ「Copilot」を呼び出すためのもの。多少ゴリ押しのようにも思えるが、それだけ生成AIがPCにとって重要な地位を占めるはずだとMicrosoftが真剣に考えている証左ともいえる。

 しかし、なかにはこのキーを必要としないユーザーもいるだろう。たとえば業務上の理由で「Copilot」が無効化されている職場PCであれば、完全な“死にキー”になってしまう。せめて「Excel」でも起動できればマシなのだが……。

 そこでテストされているのが、[Copilot]キーに他のアプリケーションを割り当てる機能だ。わざわざキーカスタマイズツールを導入しなくても、OSレベルでキーの割り当て変更がサポートされる。

[Copilot]キーに他のアプリケーションを割り当てる機能([個人用設定]-[テキスト入力]設定ページ)

 この機能は執筆時現在、「Windows 11 Insider Preview」Build 26120.1930(Dev/Beta)でテスト中。利用可能になると[個人用設定]-[テキスト入力]設定ページに[Copilot]キーのカスタマイズオプションが現れ、以下の3つから選択できるようになる。

  • Search:「Windows Search」検索機能を割り当てる
  • None selected(既定):[Copilot]アプリを起動する
  • Custom:ユーザーがあらかじめ指定したアプリを起動する

 ただし、[Copilot]キーに割り当てられるアプリはMSIXパッケージ化されたアプリ、あるいは署名されたアプリのみだ。つまり、「Microsoft Store」で配布されているなど、ある程度身元がしっかりしたアプリしか割り当てることはできない。いわゆる野良アプリはお断りだ。

ある程度身元がしっかりしたアプリしか割り当てることはできない

 また、[Copilot]キーを搭載しないデバイスでは、この設定は何の効果ももたらさない。