【第2回】
圧縮(compression)・解凍(extraction)
(01/04/11)
窓の杜のソフトライブラリに収録されているオンラインソフトを利用するうえで、ぜひとも知っておきたい用語を解説します。解説内容は窓の杜ソフトライブラリを利用できる範囲とします。
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大きいファイルは圧縮してから転送しよう |
「圧縮」とは、ファイルやフォルダに対して行う操作で、現状のサイズより小さくして保存することを指す。ひとつのファイルやフォルダのサイズを小さくして保存するだけでなく、複数のファイルやフォルダをひとつのファイルに圧縮することもできる。これらの操作は、圧縮ソフトといわれるソフトを使って行う。
ファイルを圧縮することで、ネットワークを経由したファイルの転送時間を短縮することができたり、複数のファイルをばらばらに転送するのではなく、ひとつにまとめて転送できるなどの利点がある。窓の杜ソフトライブラリからダウンロードできるソフトや窓の杜の記事で紹介したソフトは、大きなプログラムをダウンロードしやすくしたり、添付説明書や関連ファイルなどを含めて一回のダウンロードですむように、ほぼすべてが圧縮ファイルで配布されている。
圧縮の反対の操作は「解凍」で、展開と呼ばれることもあり、圧縮ファイルを元の状態に戻すことを指す。圧縮された実行プログラムはそのままでは実行できないため、解凍操作が必要になる。解凍は解凍専用ソフトや解凍機能を備えた圧縮ソフトで行う。圧縮ファイルには解凍ソフトを必要としない“自己解凍形式”と呼ばれる種類があり、この場合はファイルのアイコンをダブルクリックするだけで解凍することができる。
圧縮ファイルの種類は、圧縮技術の違いによって多数存在している。日本国内で主流なLZH形式、アメリカでよく利用されているZIP形式、圧縮度の高いCAB形式などがよく知られている。多くの解凍ソフトは複数の圧縮形式に対応しているが、念のため対応形式を確認しておくといいだろう。なお、窓の杜ソフトライブラリからダウンロードできるソフトはLZH、ZIPのほか、解凍ソフト不要の自己解凍形式のEXEファイルと、ダブルクリックするだけでソフトを利用できるようになる自動インストール形式のEXEファイルがある。
(窓の杜編集部/イラスト:石岡 友里)