【第18回】
ストリーミング (streaming)
(01/08/08)
窓の杜のソフトライブラリに収録されているオンラインソフトを利用するうえで、ぜひとも知っておきたい用語を解説します。解説内容は窓の杜ソフトライブラリを利用できる範囲とします。
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違いがなくなってゆく? |
ネットワーク経由で映像や音楽のデータを受信しながら、同時に再生すること。このため、テレビやラジオと同じように継続的に番組を視聴することができる。動画ファイルや音声ファイルをダウンロードしてから再生する場合と異なり、データを少しずつ受信しながら再生することが可能なため、再生を開始するまでに時間がかからないというメリットがある。視聴している間も着々とデータを受信しているため、番組を切れ目なく楽しむことが可能だ。
ストリーミング番組を視聴するには、専用のクライアントソフトやWebブラウザーを利用する。専用ソフトには、「Windows Media Player」や「RealPlayer」、「QuickTime Player」などがある。また、Webブラウザーで視聴する場合は、これらの専用ソフトの機能を呼び出していることが多く、専用ソフトを利用する場合と同じ品質で楽しめる。
ストリーミング番組は、データをできるだけ小さくエンコードして配信しているため、再生側のパソコンにもある程度の性能が要求される。また、音楽番組であればモデムによるダイヤルアップ接続でも視聴可能だが、高画質映像を配信するストリーム番組の場合はADSLやCATV、光ファイバーなどのブロードバンド接続が前提となる。ブロードバンド接続を活かした300kbps以上のストリーミング番組であれば、テレビに近い品質で映像を観ることが可能だ。
そのほか、映像や音楽のデータをパソコンに保存しないため、著作権保護の点からも有効だ。最近ではブロードバンド接続の普及にともない、大手レコード会社を中心に、内容面でもテレビに劣らない本格的なストリーミング番組が配信されている。
(窓の杜編集部/イラスト:石岡 友里)