【第16回】
パッチ (patch)
(01/07/25)
窓の杜のソフトライブラリに収録されているオンラインソフトを利用するうえで、ぜひとも知っておきたい用語を解説します。解説内容は窓の杜ソフトライブラリを利用できる範囲とします。
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すみやかに応急処置を |
アプリケーションやOSに不具合やセキュリティ上の弱点などが見つかった場合に配布される応急処置用プログラム。または、バージョンアップ時に、プログラムの更新部分だけ配布される差分ファイル。Internet ExplorerやWindows 2000のサービスパックもパッチの一種といえる。
パッチは、インストールするとアプリケーションの全体を書き換えたり上書き更新するものではなく、プログラム内の問題箇所のみに適用されたり、複数のファイルで構成されている場合は、一部のファイルのみを上書き更新する。そのためパッチプログラムのファイルサイズは比較的小さめである場合がほとんどだ。配布側としても、アプリケーションに問題が見つかった場合、修正版を公開する前にすみやかにパッチを配布することで、問題に迅速に対応できる。
インターネットや会社・学校内ネットワークなどに接続されているパソコンの場合は、セキュリティ上の弱点対策で配布されたパッチを適用しないと、データ漏洩や攻撃対象となる可能性があり、自分だけでなく他人にも被害をおよぼす可能性がある。そのため、パッチが公開された場合はすみやかにインストールしたい。
不具合が見つかったときにパッチが配布された場合は、後日アプリケーションそのものが修正されたバージョンアップ版が公開されることがあるため、メーカーや作者のホームページなどで情報を収集しよう。
(窓の杜編集部/イラスト:石岡 友里)