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GoogleがGeminiの活用法を紹介する電子書籍を無償公開 ~全国の大学生と合同で作成

社会人も業務などで役に立つ45の活用例を収録した『Gemini 活用事例集』

Google、全国の大学生アンバサダーと合同で作成した『Gemini 活用事例集』を公開

 Googleは11月27日(日本時間)、「Google AI 学生アンバサダープログラム」に参加した全国の大学生と合同で作成した『Gemini 活用事例集』を公開した。Google Japan Blogよりダウンロードできる。

 生成AIの活用が普及するなか、大学生からは正しいAIの活用法やAIに頼る場面について知りたいといった声が上がっていることを踏まえ、Googleは8月、全国の大学生・大学院生を対象に「Google AI 学生アンバサダープログラム」を実施。全国200以上の大学から800人以上の学生が参加し、大学生ならではの活用方法を共有した。『Gemini 活用事例集』は、その中で出てきた数百ものアイデアから45例をまとめた電子書籍だ。

 例えば、講義やレポートといった勉強の場面では、「Google ドキュメント」で作成したレポートのURLを共有した上で『大学教授として、このレポート案を批判的にレビューして』などと指示を出すことで、自分では気付けなかった視点でレポート作成が可能。

大学教授の視点でレポート採点をしてくれるなど、講義やレポートで活用

 就職活動の場面においても「NotebookLM」を活用し、企業情報(Webサイト、決算報告書、経営計画など)をNotebookLMのソースに追加し、動画解説機能を使って企業分析するといった活用法が紹介されている。

就職活動でも、自己分析や企業分析などの主なタスクをサポートしてくれる

 時事ニュースの理解も手助けをしてくれる。Geminiのカスタム機能Gemの「Storybook」を用いて、ニュースのURLを添付して『このニュースについて、中高生向けに分かりやすく解説する本を作成して』などと自分のレベルに合わせて指示を出すことで、ニュースを視覚的に、かつ専門用語などをわかりやすく噛み砕いて解説してもらうことが可能。いずれの活用例も、大学生に限らず社会人も役に立つものばかりだ。

時事ニュースを解説。自分の知識レベルに合わせてわかりやすく解説してくれる

 巻末には『よりよい回答を得るためのTips』を紹介。人にお願いしたり相談するような伝え方をしながら、文脈や背景などを詳細に伝えたり、アウトプットの例を見せたり、1回のプロンプトで諦めずにフィードバックをして理想的なアウトプットを目指していく、などといった内容を記している。

よりよい回答を得る方法。業務で生成AIを使う人にも役に立つコツだ