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「Google Chrome」、この1年間で15%の速度向上と33%の消費電力削減を達成

“Vimeo”のHD動画を再生し続ける実験動画でバッテリーの持続時間をアピール

公式ブログ“Chrome Blog”

 先週、円滑な支払いのための新しいAPIとパフォーマンスの向上を盛り込んだ「Google Chrome 53」が正式公開されたが、これは1年前にリリースされたバージョンと比べ、処理速度と消費電力の面で大きな改善がみられるという。6日付けで公開されたGoolgeの公式ブログ“Chrome Blog”の記事で、具体的な数値が明らかにされている。

 それによると、処理速度はデスクトップ版とAndroid版の両方で前年に比べ15%以上改善されたとのこと。一方、消費電力の面でも大きな改善が見られ、Windows版「Google Chrome」では“Vimeo”や“Facebook”、“YouTube”の動画を1年前よりも長い時間観ることができるようになっている。

 同社は一例として“Surface Book”にインストールされた「Google Chrome」で“Vimeo”のHD動画を再生し続ける実験動画を公開しているが、それによると「Google Chrome 46」ではバッテリーが尽きるまで8時間27分だったのに対し、「Google Chrome 53」では10時間39分の連続再生を達成している。この1年間で、1回の充電で動画を再生できる時間が2時間12分延びた計算だ。

Chrome 53: Battery Life Improvements

 また、Mac版「Google Chrome」でも、ビデオ再生や画像の表示、ページのスクロールといったすべての操作を含めて33%の削減を実現しているという。