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リモートデスクトップソフト「TeamViewer」に乗っ取り可能な脆弱性、修正版が公開
影響は限定的だと考えられるが、念のため最新版への更新を
2017年12月11日 16:57
独TeamViewer GmbHは6日(現地時間)、リモートデスクトップソフト「TeamViewer」に脆弱性が存在することを明らかにした。修正が施された最新版へのアップデートが推奨されている。
脆弱性の内容は、C++ DLLにインジェクションが可能な欠陥があり、マウスのコントロールを奪われたり、“役割の切り替え”機能でシステムが乗っ取られる恐れがあるというもの。
ただし、この脆弱性を突いた攻撃を成功させるには、あらかじめリモート接続が正しく確立されている必要があるという。「TeamViewer」をランダムに攻撃して乗っ取ることはできない。また、リモート接続に違和感を覚えたらユーザーはいつでも切断することが可能。そのため、脆弱性の影響は限定的だと考えられる。
なお、同社によると修正版のバージョン番号は以下の通り。
Windows版
- TeamViewer 13: 13.0.5640
- TeamViewer 12: 12.0.89970
- TeamViewer 11: 11.0.89975
Mac版
- TeamViewer 13: 13.0.5640
- TeamViewer 12: 12.0.89970
- TeamViewer 11: 11.0.89975
Linux版
- TeamViewer 13: 13.0.5693 (Host: 13.0.5641)
- TeamViewer 12: 12.0.90041
- TeamViewer 11: 11.0.90154
バージョン番号は[ヘルプ]-[TeamViewerのバージョン番号]メニューから確認できる。