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Twitter、新たな“荒らし”ツイート削減策を採用 ~“行動シグナル”に着目したアプローチ

規約違反ではないがマナーレベルを引き下げているツイートを削除することなく排除

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 米Twitterは15日(日本時間)、“荒らし”ツイートを削減する取り組みの一環として、“行動シグナル”に着目したアプローチを採用したことを明らかにした。グローバルで先行実施していたテストではよい結果が得られており、“Twitter”の利用がより快適になることが期待されている。

 同社によると、悪意ある行為があるとして通報を受けたアカウントは全体の約1%未満だが、その多くは“Twitter”のポリシーそのものには違反していないという。しかし、これらの行為が公共の場における会話のマナーレベルを低下させ、他のユーザーに不快な思いをさせているのは事実だ。

 そこで、同社はこうしたルール違反すれすれのツイートを行うアカウントを見つけ出すために、それらに共通してみられる“行動シグナル”に注目し、表示の優先度を下げる取り組みを行っているという。“行動シグナル”の一例としては、アカウント登録時に利用するメールアドレスを認証していない、同一人物が同時に複数のアカウントを操っている、似たようなツイートを繰り返し投稿している、フォローしていないアカウント宛にリプライを送る、といった行為が挙げられる。

 同社によると、“行動シグナル”を用いたアプローチを採用すると、悪意のある行為の報告が検索結果において4%、会話において8%減少したという。完全な対策にはまだほど遠いが、内容に基づいた判断を行ったり、規約に違反しない内容を削除することなく、会話の健全性を高めることができており、今後の改善に期待がかかる。