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Twitter、スパムや悪意ある自動操作への取り組みを明らかに

新規アカウント作成にメアドまたは電話番号の確認を必須とするなどの対策を実施へ

Twitterの公式ブログ

 米Twitterは26日(現地時間)、“Twitter”で実施しているスパムや悪意ある自動操作への取り組みを明らかにした。同社は問題のあるアカウントやアクティビティを検出する機械学習ツールの開発に重点を置いており、ユーザーからのスパムレポートを待つことなく、積極的に特定と排除を行っているという。

 同社によると、2018年5月の段階で潜在的なスパムアカウントまたは自動アカウントとして特定・確認を行ったものは1週間あたり990万件以上にも上るという。2017年9月の320万件、2017年12月の640万件に比べても、処理件数が大幅に伸びていることがわかる。

潜在的なスパムアカウントまたは自動アカウントとして特定・確認を行ったアカウントの件数

 その一方で、ユーザーから寄せられるスパムレポートは、3月が1日あたり約25,000件だったのに対し、5月は約17,000件に減少しているという。これは“Twitter”からスパムが減っていることを意味している。また、同社はAPIを利用したスパムの排除にも取り組んでおり、2018年第1四半期の間に142,000件以上ものアプリケーションを停止したという。とくに4月と5月は自動化ツールを積極的に用い、ユーザーに悪影響を及ぼす前にサスペンドを行った。人気の「Twitter」アプリが利用できなくなるといったトラブルも散見されたが、平均して月間49,000件以上の悪意あるアプリが削除されたとのことで、自動ツールの導入は一定の成果を上げているとみてよいだろう。

 また、これに並行して、不審なアカウントを検出したらユーザーの目に触れないよう読み取り専用モードに切り替えて身元の確認を行う、新規アカウントの作成にメールアドレスまたは電話番号の確認プロセスを必須とする、既存のアカウントに対しても自動サインアップの兆候がないか監査を行おう、不審なアカウントアクティビティを検出するシステムを拡大するといった対策を行っているという。