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「EmEditor」v17.8が公開 ~巨大ファイルの一部だけを表示・編集できるフィルター機能を追加
ワークスペース関連の機能も大幅に強化
2018年6月14日 11:58
米Emurasoftは13日(日本時間)、定番テキストエディター「EmEditor Professional」の最新正式版v17.8.0を公開した。今回のアップデートでは[表示]-[文字コード値]コマンドが改善されたほか、“巨大ファイル コントローラー”にフィルター機能が追加された。指定した文字列を含む行だけをエディター画面に抽出して、省メモリですばやく開けるようになるほか、目的の行のみを対象に編集や並び替えを高速に行うことができる。
このフィルターでは正規表現を利用することが可能。指定した文字列を既定のフィルターとして登録し、再利用することもできる。既定のフィルターは、次に巨大ファイルを開いたときに維持するかクリアするかを選ぶことができる。
また、非常に大きなデータを扱う際は、ステータスバーの文字数、単語数、行数、改行コードを非同期で取得するようになった。クリックするまで情報を得られなくなるが、代わりに不要な情報を得るためにリソースが浪費されてしまうのを防ぐことができる。
そのほかにも、ワークスペース関連の機能が大幅に強化された。「EmEditor」が異常終了した場合だけでなく、停電やハードウェア故障、OSのハングアップなどに備えて定期的にワークスペースを保存できるようになったほか、ワークスペースの復元時に進捗情報が評されるようになった。また、未保存のドキュメントがある状態で「EmEditor」を閉じると、保存の確認ダイアログで[ワークスペースを保存]コマンドを選択できるようになった。ワークスペースを保存しておけば、次回「EmEditor」を起動した際に編集状態を復元することができる。
なお、本バージョンの公開に合わせ、Emurasoft社長・江村豊氏の長男である江村誠氏が「EmEditor」の開発に参加することが発表された。氏は文字数カウントプラグインなどの新機能を開発しているほか、「EmEditor」のテストに参加しているという。
「EmEditor Professional」は、64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10およびWindows 2008 R2以降に対応するシェアウェアで、現在同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロード可能。価格は、1年間の無償バージョンアップが可能な通常ライセンスが4,800円(以降のバージョンアップには年額2,400円の“保守プラン”の購入が必要)、アップデートの提供期間に制限のない永久ライセンスが18,000円となっている。30日間の試用が可能で、試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用できる。
ソフトウェア情報
- 「EmEditor Professional」
- 【著作権者】
- Emurasoft, Inc.
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10およびWindows Server 2008 R2以降
- 【ソフト種別】
- シェアウェア(通常ライセンスは税抜き4,800円、永久ライセンスは税抜き18,000円、30日間の試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用可能)
- 【バージョン】
- 17.8.0(18/06/13)