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無償コードエディター「Atom 1.29」が正式公開 ~新しい構文解析の導入が最終段階に

同梱の「GitHub」パッケージでは共同編集者のサジェストをサポート

「Atom」v1.29

 米GitHubは7月31日(現地時間)、テキストエディター「Atom 1.29」を正式公開した。「Electron」ベースのクロスプラットフォームアプリで、現在本ソフトの公式サイトからWindows/Mac/Linux向けが無償でダウンロードできる。

 「Atom」の開発チームは新しい構文解析ライブラリ「tree-sitter」の導入を進めているが、「Atom 1.29」ではその最終段階としてバックグラウンドスレッドでの実行が有効化された。レンダリングなどを担当するメインスレッドを占有する時間が削減されるため、「Atom」の応答性向上が期待できる。

「tree-sitter」がバックグラウンド化。解析処理が重くなってもフレームレートに影響が出ない(同社ブログより引用)

 「tree-sitter」は初期状態で無効化されているが、[File]-[Settings]画面の[Core]タブから有効化することが可能。現在のところ、以下のプログラミング言語がサポートされている。

  • Bash
  • C
  • C++
  • ERB / EJS
  • Go
  • HTML
  • JavaScript
  • OCaml
  • PHP
  • Python
  • Ruby
  • Rust
  • TypeScript
「tree-sitter」は[File]-[Settings]画面の[Core]タブから有効化できる

 そのほかにも、同梱の「GitHub」パッケージが強化。コミットする際、共同編集者(co-authors)のサジェストが行えるようになっている。

 なお、次期バージョンのベータ版「Atom 1.30」のリリースも同日付けでアナウンスされている。「tree-sitter」で複数言語の組み合わせ(HTMLファイル内のJavaScriptや、Rubyのヒアドキュメントに埋め込まれたHTMLなど)がサポートされるほか、「GitHub」パッケージで最近のプルリクエストの表示、チェックアウト、コミットメッセージへの絵文字挿入が行えるようになるという。

ソフトウェア情報

「Atom」安定版
【著作権者】
GitHub Inc.
【対応OS】
Windows/Mac/Linux
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.29.0(18/07/31)