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無料の統合オフィスソフト「LibreOffice 6.1」が公開
「Calc」は画像のアンカー方法を選べるように、「Writer」は署名欄を挿入可能
2018年8月9日 16:49
The Document Foundationは8月8日(中央ヨーロッパ時間)、オープンソースのオフィス統合環境「LibreOffice」の最新版「LibreOffice 6.1」を公開した。今回のメジャーリリースでは、「Writer」と「Calc」を中心に多くの機能追加が行われたほか、さまざまな処理でのパフォーマンスが向上している。
また、Windows版ではデフォルトのアイコンテーマが“Colibre”へ変更され、フラットなデザインになっている。そのほか、オンライン版“LibreOffice Online”のユーザーインターフェイスがデスクトップ版と一貫性があるデザインに変更されているという。
「Calc」はシートに張り付けられた画像のアンカー方法を選べるように
表計算ソフト「Calc」では、シートに張り付けられた画像のアンカー方法を以下の3種類から選択できるようになった。
- セルに
- セルに(セルと共にサイズ変更)
- ページに
“セルに”を選択した場合はアンカーしたセルが移動すると画像の位置も連動して移動することが可能で、例えば行や列を並べ替えた場合には画像の位置も並べ替えられる。“セルに(セルと共にサイズ変更)”を選択するとセルの幅や高さの変更に合わせて画像の表示サイズが変更されるようになり、“ページに”を選択するとセルの移動やサイズ変更に関わらず画像の位置を固定可能だ。
また、外データへのリンク機能でCSVがサポートされたほか、VLOOKUP関数の処理が一部のケースで高速化されているとのこと。
「Writer」は署名欄を作成可能になったほか、EPUBのエクスポート機能が強化
ワープロソフト「Writer」では、文書に署名を挿入する機能が追加された。[挿入]メニューの[Signature Line]項目から利用可能で、デジタル証明書を追加することもできる。
また、EPUB形式でのエクスポート機能が強化され、表紙画像や脚注と画像のポップアップ、レイアウトの修正がサポートされた。また、リンクや表、画像などのサポートも改善されている。
さらに、ヘッダーやフッターのメニューにページ番号を挿入するオプションが追加されたほか、ルビを振った文書をDOCX形式でエクスポートできるようになるなどの改善が施されている。
「LibreOffice」は、オープンソースのオフィス統合環境。Windows/mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。Windows版はWindows 7/8/Server 2012/10に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロード可能。一般的な利用であれば、最新機能を積極的に盛り込んだ“最新版”がおすすめ。企業で利用する場合など安定性を重視したい場合は“安定版”を利用するとよい。
ソフトウェア情報
- 「LibreOffice(最新版)」
- 【著作権者】
- LibreOffice contributors
- 【対応OS】
- Windows 7/8/Server 2012/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 6.1.0(18/08/08)