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「Excel」互換の関数を16種追加した統合オフィスソフト「WPS Office」の最新版が公開
表計算ソフト「Spreadsheets」に多数の機能追加
2018年8月23日 06:00
キングソフト(株)は22日、「Microsoft Office」と高い互換性をもつ低価格なオフィス統合環境「WPS Office」(旧名:「KINGSOFT Office」)の最新版v10.8.2.6694を公開した。最新版では、表計算ソフト「Spreadsheets」に多数の機能追加が行われている。
たとえば、IFS関数やSWITCH関数、CONCAT関数など「Microsoft Excel」と互換性のある関数が新たに16種類追加された。追加された関数は以下の通り。
- MAXIFS
- IFS
- MNIFS
- SWITCH
- FORMULATEXT
- CONCAT
- TEXTJOIN
- CHISQ.DIST
- CHISQ.INV
- IFNA
- BITAND
- BITOR
- BITXOR
- BITLSHIFT
- BITRSHIFT
- BAHTTEXT
また、ピボットグラフ機能が追加されたほか、“自動フィルタ”機能の絞り込み項目に該当するデータの個数を表示できるようになった。さらに、先頭行・列の固定や結合セルを含む範囲の並べ替え、フィルター状態での行の削除に対応するなどの改善が施されている。
ワープロソフト「Writer」では、表を作成した際にセルの表示サイズを内容に合わせて自動調整する機能が追加されたほか、文字列や表の並べ替えが可能になった。また、描画キャンバスの挿入と編集に対応したほか、現在日付を入力する際に候補を表示できるようになっている。
プレゼンテーションソフト「Presentation」では、PPAM/PPA形式のファイルを読み込めるようになったほか、ノートを一括削除する機能が追加された。また、[Alt]+[F5]キーで最初のページから再生、[Alt]+[Shift]+[F5]キーで現在のページから再生できるようになっている。
そのほか全体の変更点として、印刷プレビュー画面に印刷オプションの設定メニューが表示されるようになったほか、スペルチェックの英語辞書が更新されるなどの改善が施されている。
「WPS Office」は、64bit版を含むWindows 7/8.1/10に対応しており、現在30日無料で試用できる体験版が同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロード可能。製品版は「Spreadsheets」「Writer」「Presentation」を含む“Standard Edition”が5,880円(税込み)などでダウンロード販売されている。
なお、体験版をインストールしようとすると環境によっては「ESET Internet Security」が“望ましくない可能性のあるアプリケーション”として警告ダイアログを表示することがあることを、編集部にて確認した。キングソフト社によると、使用期限までの日数などをポップアップ表示することはあるものの、バンドルソフトをインストールしたり、広告を表示したりする機能は搭載していないとのこと。
ソフトウェア情報
- 「WPS Office」体験版
- 【著作権者】
- Beijing Kingsoft Office Software Co., Ltd. & Zhuhai Kingsoft Office Software Co., Ltd.
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 7/8.1/10
- 【ソフト種別】
- 体験版(製品版は“Standard”エディションが税込み5,880円など)
- 【バージョン】
- 10.8.2.6694(18/08/22)