ニュース

「Skype」に字幕機能が追加、会話を認識してリアルタイムで表示 ~翻訳機能も導入へ

国際障害者デーにあわせて発表

「Skype」通話にリアルタイム字幕機能が追加

 米Microsoftは12月3日(現地時間)、「Skype」通話にリアルタイム字幕機能を追加したことを、国際障害者デーにあわせて発表した。相手の発言をリアルタイムで認識・文字起こしして、チャット画面に表示することが可能で、1対1の通話だけでなくグループチャットにも対応する。また、20以上の言語と方言をサポートする翻訳機能も今後数週間以内にリリースされるという。

 リアルタイム字幕機能を利用するには、通話中にチャット画面右下にある[+]メニューから機能を有効化すればよい。設定画面の[通話]セクションでオプションをONにすれば、すべての通話で字幕機能を初期状態で有効化することもできる。

リアルタイム字幕機能を利用するには、通話中にチャット画面右下にある[+]メニューから機能を有効化すればよい

 字幕は会話に応じて自動で更新される仕組みで、日本語の場合はある程度の漢字変換にも対応するようだ。発話当初は会話が間違って認識されることもあるが、そのまま発言を続けると正しく修正されていく。字幕の左側にはユーザーアイコンが表示されるので、誰の発言であるかも簡単にわかる。現在の仕様では会話の表示方法をカスタマイズするすべがないが、将来的には表示オプションの拡充も図られる予定だ。

 本来は聴覚障害や難聴に悩まされているユーザーのための機能だが、聞き取りづらい外国語をヒアリングする際の補助としても利用できるため、健常者にとっても有用だろう。

 なお、本機能が利用できるのは「Skype 8」(Windows/Mac/Linux/iOS/Android)およびWindows 10版「Skype」の“バージョン 14”(要「Fall Creators Update」以降)。リアルタイム字幕機能がまだ利用できない場合は、「Skype」アプリを最新版へ更新し、機能がロールアウトされるのを待つとよい。

20以上の言語と方言をサポートする翻訳機能も今後数週間以内にリリース