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Mozilla、“Firefox Test Pilot”を1月22日で終了
「Firefox」のスクリーンショット機能などを生み出したプロトタイプ実験プログラム
2019年1月18日 09:40
Mozillaは1月15日(現地時間)、“Firefox Test Pilot”プログラムを終了すると発表した。“Test Pilot”は、「Firefox」への追加が検討されている新機能をプロトタイプとして提供し、一般ユーザーのテストとフィードバックを募るためにMozillaが実施している取り組み。過去3年ほどの間で、以下のアドオンがテストされた。
- スクリーンショット機能「Page Shot」、別ウィンドウで動画を視聴「Min Vid」、新規タブページの改良版「Activity Stream」、タブバーを垂直表示にする「Tab Center」
- 外観を手軽に変更・共有する「Color」、サイドパネルにページを表示する「Side View」
- 閲覧ページと関連性の高いコンテンツをサイドパネルにピックアップ「Advance - Powered by Laserlike」
- 商品の値引き監視「Price Wise」、開いているタブをメールで送信「Email Tabs」
- 複数のオンラインプロファイルを使い分け「Containers」
- サイドバーにシンプルなノート機能を追加「Notes」
- 閲覧ページを指定した日時まで閉じておける「SnoozeTabs」
- 簡単ファイル共有サービス“Firefox Send”
このうち、「Activity Stream」や「Page Shot」は「Firefox」本体にも統合された。“Facebook”のデータ不正利用を受けて発表された「Facebook Container」は“Test Pilot”の「Containers」アドオンを応用したもので、“Facebook”の利用を“コンテナー”に封じ込めて他のWebサイトから隔離し、セキュリティとプライバシーを強化することが可能だ。
“Test Pilot”は1月22日に終了するが、現在アクティブとなっているアドオンが削除されることはない。引き続き“addons.mozilla.org(AMO)”で提供される予定だ。また、“Firefox Send”のようなサービスも、スタンドアロンの製品としてメンテナンスが継続されるという。Mozillaは“Test Pilot”を閉じて新しい体制へ移行した後も“Firefox Monitor”のようなプロダクトを積極的にリリースしていくとしているので期待したい。