エフェクトが拡充、吹き出しの挿入が可能に ～定番画像ビューワー「IrfanView」v4.53

「IrfanView」v4.53

　定番の画像ビューワー「IrfanView」の最新版v4.53が、5月15日に公開された。半年ぶりのアップデートとなる本バージョンでは、［Image］メニュー以下に用意されているエフェクトが拡充された。とくに吹き出し（Speech Bubbles）を挿入する機能は役立ちそうだ。

　吹き出しを挿入するには、まず［Image］－［Effects］－［Insert Speech Bubbles］メニューを選択する。すると専用のエフェクトダイアログが現れるので、［Ctrl］キーを押しながら画像をクリックして吹き出しを挿入する位置を決める。あとは吹き出しの前景色・背景色を設定し（マウスの左右クリックでスポイトツールの要領で画像から色を取得できる）、［OK］ボタンを押せば完了だ。セリフを挿入したい場合は、［Edit］メニューのテキスト挿入ツールを利用すればよい。

［Image］－［Effects］－［Insert Speech Bubbles］メニューで吹き出しを挿入

　さらに、気軽に利用できる拡大鏡ツールが追加された。［Ctrl］＋［Shift］キーを押しながらマウスカーソルを移動させるとカーソルの周辺位置が拡大表示され、そのままマウスホイールを操作すれば拡大・縮小が行える。拡大鏡ツールを終了したい場合は、単にマウスをクリックすればよい。

気軽に利用できる拡大鏡ツールが追加

　そのほかにも、オプションの拡充やプラグインのアップデートが行われた。コマンドラインでは“/filepattern”オプションを“/slideshow”オプションと組み合わせられるようになり、スライドショーで表示する画像を簡単にフィルタリングできるようになっている。

　「IrfanView」は、さまざまな画像フォーマットに対応した定番のグラフィックビューワー。プラグインで対応形式を拡充することが可能で、音声ファイルや動画ファイルの再生にも対応するほか、画像の編集・加工機能も一通り備えている。対応OSは64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/10で、個人での非商用利用や教育機関などでの利用に限り無償で利用可能。現在、本ソフトの公式Webサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。また、“Microsoft ストア”での無償配布も行われている。