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無料・軽量・高機能画像ビューワー「IrfanView」がPDFに対応 ~ページ編集や追加も
スライドショーをMP4動画としてエクスポートする機能も
2022年12月20日 08:55
無料・軽量・高機能と3拍子揃った定番の画像ビューワー「IrfanView」の最新版v4.62が、12月9日に公開された。最新版では、PDF形式に対応したほか、スライドショー動画のエクスポート機能が追加されている。
PDF対応は新たなプラグインによって実装されており、PDFを表示できるほか、PDFのページ入れ替えや削除、本ソフトで画像を既存のPDFのページとして追加する事も可能だ。PDFのページ編集は[Option]-[Multipage images]メニューの[Edit Multipage PDF]コマンド、既存PDFへの画像ページ追加は[Append current image to PDF]コマンドから利用可能。
なお、PDFプラグインは公式サイトや窓の杜などからダウンロードできるプラグイン集「IrfanView PlugIns」に含まれている。「IrfanView PlugIns」には32bit/64bit版が用意されており、利用している「IrfanView」のバイナリに合わせてインストールする必要があるので注意。
スライドショーの動画エクスポート機能では、MP4形式でスライドショーを保存可能。[File]メニューから[Slideshow]ダイアログを開き、スライドショーにする画像の選択を行った後、[Save slideshow as Video]ボタンを押すと利用できる。動画の出力ダイアログでは動画の表示サイズやフレームレート、画像の切り替え間隔などを設定可能だ。
さらに、矩形選択範囲の4隅をドラッグして選択範囲の縦横を同時に変更可能になったことに加え、[Ctrl]+ドラッグで縦横比を保ったまま選択範囲のサイズを変更できるようになった。クリップボードにコピーした画像を選択範囲に張り付けた場合は、張り付けた画像の位置をカーソルキーで移動したり、ドラッグでサイズを変更することも可能だ。
そのほか、[Image]-[Effect]メニューへ画像を立体的に傾けたように変形する[Skew/Shear image Effect]が追加された。画像比較機能も強化され、[Compare images]ダイアログの[Show difference image]チェックボックスをONにすることで、差分表示が可能となっている。
「IrfanView」は、さまざまな画像フォーマットに対応した定番のグラフィックビューワー。プラグインで対応形式を拡充することが可能で、音声ファイルや動画ファイルの再生にも対応するほか、画像の編集・加工機能も一通り備えている。対応OSは64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/10/11で、個人での非商用利用や教育機関などでの利用に限り無償で利用可能。現在、本ソフトの公式Webサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。
また、Windows 10/11では「Microsoft Store」からもインストール可能。新しいバージョンの提供はインストーラー版よりも若干遅れることがあるようだが、アップデートが自動で行われるのがメリットだ。ただし執筆時現在、ストア版の「IrfanView」は旧バージョンのv4.60のままで、v4.62には更新されていない。
ソフトウェア情報
- 「IrfanView」
- 【著作権者】
- Irfan Skiljan 氏
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/10/11
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(個人での非商用利用や教育機関などでの利用に限る。寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 4.62(22/12/09)