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無料・軽量・高機能画像ビューワー「IrfanView」に画像比較機能などが追加

Exifデータの新規作成、QOI形式のサポートも

「IrfanView」v4.60

 無料・軽量・高機能と3拍子揃った定番の画像ビューワー「IrfanView」の最新版v4.60が、3月18日に公開された。本バージョンの注目の変更点は、画像の比較機能が追加されたこと。

 画像の比較機能は[File]メニューの[Compare images]項目から利用できる。画像の比較を行う[Compare images]画面では[Load file]で2枚の画像を読み込み、並べて表示することが可能。[Lock Zoom]、[Locked Scrolling]チェックボックスをONにすればズームやスクロールを同期することが可能。似たような写真の詳細を比較したい場合や、画質を変えて保存した写真の比較などに重宝する。

画像の比較機能

 また、Exifデータが埋め込まれていないJPEG画像に、新規のExifデータを作成して埋め込める機能も追加された。[Options]メニューの[Create new JPG EXIF data]項目から利用できる。[Edit]メニューには、好きなメニュー項目を集めておける[Favorite]サブメニューが追加された。[Favorite]サブメニューへ項目を追加するには、好きなメニュー項目の右クリックメニューから[Add Favorite menu]を選べばよい。

新規のExifデータを作成して埋め込めるように
メニュー項目の右クリックメニューから[Add Favorite menu]を選んで[Favorite]サブメニューへ項目を追加

 さらに、2021年に公開されたばかりの新しい画像圧縮形式QOI(Quite OK Image)の読み込みと保存をサポート。QOI形式は高速なエンコード・デコードが特長のロスレス圧縮形式で、オープンソースで開発されている。

 そのほかにも、[Properties/Settings]ダイアログの[Browsing]画面にマウスホイールによる画像切り替えを制御する設定が追加された。v4.59で追加されたJPEG画像保存時のプレビュー画面には、ズーム機能と右ドラッグなどによるスクロール機能が追加されている。

マウスホイールによる画像切り替えを制御する設定
JPEG画像保存時のプレビュー画面には、ズーム機能とスクロール機能が追加

 なお執筆時現在、日本語化ファイルの最新版はv4.59用となっている。このファイルを使用してv4.60を日本語化すると、一部の機能が利用できないようなので、注意してほしい。

 「IrfanView」は、さまざまな画像フォーマットに対応した定番のグラフィックビューワー。プラグインで対応形式を拡充することが可能で、音声ファイルや動画ファイルの再生にも対応するほか、画像の編集・加工機能も一通り備えている。対応OSは64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/10/11で、個人での非商用利用や教育機関などでの利用に限り無償で利用可能。現在、本ソフトの公式Webサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。

 また、Windows 10/11では「Microsoft Store」からもインストール可能。新しいバージョンの提供はインストーラー版よりも若干遅れることがあるようだが、アップデートが自動で行われるのがメリットだ。

ソフトウェア情報

「IrfanView」
【著作権者】
Irfan Skiljan 氏
【対応OS】
64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/10/11
【ソフト種別】
フリーソフト(個人での非商用利用や教育機関などでの利用に限る。寄付歓迎)
【バージョン】
4.60(22/03/18)