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次世代JPEG規格「JPEG XL」に対応した「IrfanView」v4.59
JPEG圧縮後の品質とファイルサイズを確認できるプレビューダイアログも便利
2021年12月8日 06:45
定番の画像ビューワー「IrfanView」の最新版v4.59が、12月1日に公開された。半年ぶりのアップデートとなる本バージョンでは、JPEG形式の画像ファイルを保存する際にプレビューダイアログで品質をチェックする機能が追加された。
このプレビューダイアログは、[名前をつけて保存]ダイアログを利用する際に現れるオプションウィドウで[Show preview dialog]オプションをONにすると、ダイアログの[保存]ボタンを押した後に表示されるようになる。JPEG画像の保存品質をスライダーで変更するとプレビューダイアログが更新され、実際にどのような画像が保存されるかをその目で確かめることが可能。保存後のファイルサイズも算出されるので、特定のファイルサイズに収めつつもできるだけ高い品質を保ちたいといったケースにも役立つ。
そのほかにも、「JPEG XL」(JXL)形式の画像ファイルを閲覧・保存するプラグインが追加された。JXL形式は既存のJPEG、PNG、GIFなどの画像形式を置き換える目的で標準化が進められているフォーマット。JPEGからスムースな移行が可能でありながら、1つのファイルに複数の画像データを含めてレスポンシブデザインで活用できるなど、モダンな設計になっているのが特徴だ。
ただし、「IrfanView」で表示する際はJXLプラグインが既定では無効化されていることに注意。あらかじめプラグインを有効化しておく必要がある。
そのほかにも、チルトシフト効果の追加、SVG読み込みオプションの拡充、HEIC/CR3ファイルのEXIFデータのサポート強化、Lossless JPEG対応の改善などが行われている。
「IrfanView」は、さまざまな画像フォーマットに対応した定番のグラフィックビューワー。プラグインで対応形式を拡充することが可能で、音声ファイルや動画ファイルの再生にも対応するほか、画像の編集・加工機能も一通り備えている。対応OSは64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/10/11で、個人での非商用利用や教育機関などでの利用に限り無償で利用可能。現在、本ソフトの公式Webサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。
また、Windows 10/11では「Microsoft Store」からもインストール可能。新しいバージョンの提供はインストーラー版よりも若干遅れることがあるようだが、アップデートが自動で行われるのがメリットだ。
ソフトウェア情報
- 「IrfanView」
- 【著作権者】
- Irfan Skiljan 氏
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/10/11
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(個人での非商用利用や教育機関などでの利用に限る。寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 4.59(21/12/01)