先取り!Windows 11 2024 Update(24H2)
第8回ほかにも「Windows 11 2024 Update」の新要素はいっぱい! 同梱アプリもちょっと強化
2024年8月16日 07:20
今秋の正式リリースが予定されている「Windows 11 2024 Update」(バージョン 24H2)の新要素を紹介する本連載。第8回となる本稿では、これまでの回で紹介しきれなかった細かい変更点を拾っていくことにする。
グラフィックス設定
「設定」アプリの[ディスプレイ]-[グラフィック]設定ページが少し変更され、既定のグラフィックス設定へのアクセスが容易になった。設定できる項目に変更はないようだ。
アプリが内蔵GPUを使うか、外付けのハイパフォーマンスなGPUを使うのかを指定する設定画面も簡素化されている。
位置情報とプライバシー
「バージョン 24H2」では、アプリが初めてデバイスの位置情報を取得しようとしたときに、ポップアップで位置情報へのアクセスを許可するかどうかを問うようになった。[はい]を選べば、わざわざ「設定」アプリの[プライバシーとセキュリティ]-[位置情報]セクションに移動しなくても、位置情報の権限をアプリに与えることができる。
元の挙動に戻したい場合は、「設定」アプリの[プライバシーとセキュリティ]-[位置情報]セクションに新設された[アプリが位置情報を要求したときに通知する]というオプションをOFFにすればよいようだ。
そのほかにも、[位置情報]設定ページで現在位置情報を利用しているアプリを示すインジケーターなどのデザインが少し変更されている。
[色]設定ページの丁寧な説明
あまり気にしない人が多いと思われるが、実は[設定]アプリの[個人用設定]-[色]ページでモードを「ダーク」から「ライト」へ切り替えると、[スタート]画面やタスクバーへアクセントカラーを適用する設定は利用できなくなる。
「バージョン 23H2」ではこれがグレーアウトで示されるだけだったが、「バージョン 24H2」では設定が利用できない理由が明示されるようになった。
こうしたこまごまとした改善はこれだけではないはずで、探してみればまだ見つかることだろう。ちょっとした改善だが、ユーザーの混乱を減らすよい施策だ。
レジストリ エディター
そのほかにも、OS組み込みアプリでいくつかの改善が行われているようだ。たとえば「レジストリ エディター」の検索ボックスに[サブツリーで検索]オプションが追加され、検索範囲を限定できるようになった。これをONにしないと、グローバルで検索が行われる。
内部的な変更のためユーザーの目に触れることはないが、「バージョン 24H2」はカーネルの一部にRust言語が採用されている。
Rust言語はメモリ破壊系の脆弱性を出しにくいとして近年注目されており、とくにOSやライブラリなどでの採用が進んでいる。実は以前の回で紹介した「Sudo for Windows」もRust製だ。