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「Google Chrome 75」が正式公開 ~42件の脆弱性を修正
低レイテンシ“canvas”や“Web Share API”をサポート
2019年6月5日 12:30
米Googleは6月4日(現地時間)、デスクトップ版「Google Chrome 75」を正式リリースした。Windows/Mac/Linuxに対応するフリーソフトで、現在、同社のWebサイトからダウンロード可能。Windows版は64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10で利用できる。
「Google Chrome 75」では、“canvas”要素のコンテキストを通常のDOM更新メカニズムと分離するオプション(desynchronized: true)が導入された。“canvas”のレンダリングとDOMの更新を非同期化し、できるだけコンポジション処理をスキップするようシステムに指示することで、低レイテンシなグラフィックスを実現できる。
また、「Google Chrome 75」には“Web Share API”も導入されている。このAPIを利用すれば、WebアプリからもOSネイティブな共有コマンドを利用することが可能。オーディオや画像、ビデオ、テキストドキュメントといったコンテンツを、他のアプリとやり取りするのが容易になる。
そのほかにも、数値リテラルの区切りにアンダースコアが利用できるようになった。たとえば“1_000_000_000”は“1000000000”と解釈される。大きな数字を読みやすく記述できて便利だ。
なお、本バージョンでは42件の脆弱性が修正されているので注意。脆弱性の深刻度の内訳は、同社基準で4段階中上から2番目の“High”が2件、上から3番目の“Medium”が8件、最低の“Low”が3件などとなっている。