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HTML/CSS/JSON/XMLの構文チェック機能を追加した「EmEditor」v19.0が正式公開

CSVの構文チェックコマンドもマルチスレッド化と“AVX-2”CPU命令セットで大幅高速化

「EmEditor Professional」v19.0

 米Emurasoftは7月31日(日本時間)、テキストエディター「EmEditor Professional」の最新版v19.0を正式公開した。64bit版を含むWindows 7/8.1/10およびWindows 2008 R2以降に対応するシェアウェアで、現在同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。

 v19.0の目玉は、ドキュメントの文法にエラーがないかどうかを調査できる構文チェック機能が導入されたこと。HTML/CSS/JSON文書の構文チェックは「CSS HTML Validator Lite」ライブラリで、XML文書の構文チェックは「MSXML Parser」ライブラリで実現されている。いずれもユーザーによるセットアップ処理は不要で、初期状態の「EmEditor」からそのまま利用できる。

 「EmEditor」にはCSVの文法エラーを検出する[CSVの正当性を確認する]コマンドが搭載されているが、本バージョンではこれが[構文チェック]コマンドと改称され、CSV形式だけでなく、XML/HTML/CSS/JSON形式共通で利用できる。構文エラーが検出されると、当該部分に赤い波線が表示され、マウスをポイントすると詳細なエラーの内容をツールチップで表示される。この赤い波線はカスタマイズが可能。ドキュメントのサイズが小さければ、構文チェックの更新は自動で行われる。

マウスをポイントすると詳細なエラーの内容をツールチップで表示可能
構文エラーなどに表示される強調文字列の下線の色を文字色とは別に設定できるように

 そのほかにも、CSVの[構文チェック]コマンドと[区切り位置を調節 (文書全体)]コマンドが、マルチスレッド化とCPUの“AVX-2”命令セットの活用により大幅に高速化。また、文書を逆順に並べ替える[逆順に並べ替え]コマンドが追加されている。

 「EmEditor Professional」は、Windowsプラットフォームで定番のテキストエディター。プラグインで機能を拡張できるのが特徴で、CSVデータを扱うための機能も非常に充実している。有償ソフトだが30日間の試用が可能で、試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用できる。また、インストーラー版のほかにも、“Microsoft Store”から入手できるストア版が用意されており、年額19.99米ドルで利用可能。最新版は数日以内にリリースされる予定で、利用中の場合は自動でアップデートされる。

ソフトウェア情報

「EmEditor Professional」
【著作権者】
Emurasoft, Inc.
【対応OS】
64bit版を含むWindows 7/8.1/10およびWindows Server 2008 R2以降
【ソフト種別】
シェアウェア 年額税抜き4,800円(永久ライセンスは税抜き21,600円、30日間の試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用可能)
【バージョン】
19.0(19/07/31)