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「PowerPoint」にインクの筆順を再生するアニメ効果を追加 ~「Office 365」の2019年9月更新
「Word」では“書き換え”機能、「Outlook」には太陽・月アイコンが導入される
2019年10月3日 06:30
米Microsoftは9月30日(現地時間)、「Office 365 ProPlus」の月次チャンネルをアップデートした(バージョン 1909、ビルド 12026.20264)。“Office 365”の購読者であれば、最新版が自動でダウンロード・適用される。
Word
「Word」では、“書き換え(Rewrite)”と呼ばれる機能がプレビュー搭載された。これは選択したテキストの類義語・類似表現を提案してくれる機能で、別の表現で言い換えたい場合に役立つ。
そのほかにも、共同編集の信頼性が向上。ファイル共有が改善され、わざわざファイルを開かなくても、最近利用したドキュメント一覧から直接、他のユーザーとドキュメントをシェアできるようになった(この機能は「Excel」、「PowerPoint」でも利用可能)。
PowerPoint
「PowerPoint」では、図をSVG(スケーラブル・ベクター・グラフィックス)形式で保存できるようになった。JPEGやPNGのような“ラスター形式”の画像と異なり、SVGに代表される“ベクター形式”は画像を円や直線といった幾何学的な図形の集まりとして表現する。そのため、拡大・縮小してもクオリティが失われることがない。
SVG形式での書き出しは、スライドを保存する際も利用可能。インクのストロークをアニメーション再生する効果も利用できるようになっている。
Outlook
「Outlook」では引き続きデザインのアップデートが行われたほか、共有カレンダーの更新が高速化された。メールの宛先を提案する機能なども導入されている。
また、テーマを“黒”に設定している場合に、メールの閲覧画面を一時的に“ライト テーマ”へ切り替える機能が追加された。“リボン”やツールバーに追加された“太陽”アイコンをクリックすれば、メールを白背景に切り替えて読むことが可能。“月”アイコンをクリックすれば、元のダークモードへ簡単に戻せる。“ダーク テーマ”で閲覧することを考慮せずデザインされた白背景のHTMLメールを閲覧したい場合などに便利だ。
なお、これらの機能は段階的にリリースされるものも含まれる。最新版にしているにもかかわらず利用できない場合は、機能が解放されるまでしばらく待つとよいだろう。