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ドキュメントのアクセシビリティを強化 ~「Office 365」の2019年10月更新がロールアウト

既存の「Office 365」環境へも「Microsoft Teams」が追加インストールされるように

「Office 365」の2019年10月更新

 米Microsoftは10月30日(現地時間)、「Office 365 ProPlus」の月次チャンネルをアップデートした(バージョン 1910、ビルド 12130.20272)。“Office 365”の購読者であれば、最新版が自動でダウンロード・適用される。

 今回のアップデートでは、ハンディキャップを負ったユーザーでも快適に閲覧できるよう、ドキュメントのアクセシビリティを改善するための機能がいくつか導入された。たとえば、ドキュメントのアクセシビリティチェックを行う際、機能が制限された古いファイル形式であれば、最新のファイル形式へ変換するように促す機能を導入。PDFを作成する際も、事前にアクセシビリティチェックを行い、保存前に解決すべき問題を指摘できるようになった。

 また、ドキュメントとメールに秘密度ラベルを適用し、組織の情報保護ポリシーに準拠したデータの取り扱いが行えるようにする機能が導入されている。

 そのほかにも、以下のアプリで改善が施された。

  • Outlook:新しいバージョンで修正されているエラーが発生した場合に、「Outlook」をアップグレードするかどうかを確認するメッセージを表示。
  • Word:変更履歴を含むドキュメントで共同編集する場合のパフォーマンスを向上。3Dオブジェクトのマージでドキュメントが破損する問題を修正。

 そのほかにも、既存の「Office 365」環境にも「Microsoft Teams」が追加でインストールされるようになった。以前は「Office 365」と「Microsoft Teams」は個別にインストールする必要があったが、今年に入って「Microsoft Teams」は「Office 365」ファミリーに加えられ、新規インストールの際、同時にセットアップされるようになっていた。既存環境にこの変更の影響はなかったが、“バージョン 1910”からはアップデートの際に「Microsoft Teams」が追加される。