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iOS版にOCR機能、差分同期が全ファイルタイプで利用可能に ~「OneDrive」の9月更新

「AutoCAD」ファイル形式のプレビューにも対応

“Microsoft Tech Community”でのアナウンス

 米Microsoftは10月1日(現地時間)、2019年9月に導入された「OneDrive」サービスのアップデート内容を明らかにした。すべてのファイルタイプで差分同期がサポートされるなど、多くの改善が行われている。

 従来の「OneDrive」は、同期されているファイルが編集されると、ファイル全体をクラウドストレージへアップロードしなおしていた。しかし、サイズの大きなファイルを一部だけ編集する場合、この方法は大変効率が悪い。

 一方、差分同期(Differential Sync)は編集された部分だけをアップロード・ダウンロードする手法。ロジックは複雑になるが、ファイル転送にかかる時間の短縮とネットワーク帯域への負荷削減が期待できる。これまでは「Microsoft Office」ファイルでのみサポートされていたが、これがすべてのファイルタイプで利用できるようになった。

 そのほかにも、先日リリースが発表された“Windows Virtual Desktop”を正式サポート。「OneDrive」および「SharePoint」では、「AutoCAD」のファイル形式“DWG”のプレビューが行えるようになった。手元に「AutoCAD」がなくても、ファイルの内容を確認できる。

“Windows Virtual Desktop”をサポート
「AutoCAD」ファイル形式のプレビューにも対応

 また、“Outlook Web App(OWA)”では共有機能を改善。共有リンクをメール本文に挿入すると、長いリンクが短いファイル名に置き換えられ、クリックでさまざまなオプションへアクセスできるようになった。

“Outlook Web App(OWA)”では共有機能を改善

 さらにiOS版「OneDrive」では、カメラでスキャンしたドキュメントをテキスト化するOCR機能がサポートされた。スキャンで作成したPDFファイルは一見画像に見えるが、ドキュメント内検索機能を利用すると、ちゃんとキーワードにヒットするのがわかる。この機能は、「iOS 11.1.5」以降で利用可能。

iOS版にOCR機能