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「OneDrive」と「SharePoint」でアップロード可能なファイルサイズが15GBから100GBに

Microsoft、「OneDrive」に追加した・する予定の新機能を発表

 米Microsoftは7月1日(現地時間)、「OneDrive」に追加する予定の新機能を発表した。

ショートカット機能“Add to OneDrive”

 “Add to OneDrive”は、他のユーザーの「OneDrive」や「SharePoint」、「Microsoft Teams」で共有されたコンテンツのショートカットを自分の「OneDrive」に追加する機能だ。共有ファイルをあたかも自分のファイルのように扱えるが、元のファイルに設定されたセキュリティやコンプライアンスポリシーはそのまま維持される。

「OneDrive」や「SharePoint」、「Microsoft Teams」で共有されたコンテンツのショートカットを自分の「OneDrive」に追加

 この機能は今月後半、ビジネスユーザー向けにパブリックプレビューされる。2020年9月末までには全世界に展開される予定だ。

より自然な共有エクスペリエンス

 「OneDrive」や「Outlook」、「Office」といった「Microsoft 365」アプリでは、アクセスコントロール付きのリンクを生成してファイルを共有するスタイルが定着している。そこで、「Microsoft Teams」でもこれと同じアクセスコントロールと共有リンクの仕組みが導入される予定。近日中には「Teams」でファイルを共有する際、「OneDrive」からファイルを選んでアクセスできるユーザーを選び、共有リンクを生成して送れるようになる。

「Teams」でも「Microsoft 365」アプリと共有リンクの仕組みが導入

 また、現在読み取り専用として同期されているメタデータ付きのファイルで読み書きがサポートされる。コンプライアンスポリシーなどのメタデータが付与されているファイルも、他の共有ファイルと同様に扱えるようになる。「OneDrive」同期アプリのアップデートが必要だが、今後数週間以内にリリースされるはずだ。

 さらに、すでに共有されているファイルを移動する機能がビジネス向けにサポートされる。業務の都合でファイルの移動が必要になっても、共同作業中のユーザーの権限をそのまま維持し、移動に関する通知を送ることができる。

アップロードファイルのサイズ制限を拡充

 そのほかにも、それぞれのファイルに対しコメント通知をオフにするオプション(今年後半)、管理者向けの同期管理レポートといった機能が業務向けにサポートされる。なかでも、「OneDrive」と「SharePoint」でアップロードファイルのサイズ制限が15GBから100GBへ拡大されたのは朗報といえるだろう。3DコンテンツやCADファイル、メディアファイルなど、サイズの大きなファイルを共有したい場合に役立つ。「OneDrive」ではすべてのファイルタイプで差分同期がサポートされているので、アップロード・ダウンロードの帯域を占有することもない。

よりパーソナルな共有エクスペリエンス

 コンシューマー向け「OneDrive」で目玉となりそうなのは、グループでファイルを共有する機能だ。“Microsoft アカウント”を持つ個人ユーザーをあらかじめグループとしてまとめておくと、そのグループへ「OneDrive」から手軽に共有リンクを送信できる。家族や友達、サークル、スポーツチームなどでグループを作成しておけば、ワンクリックで写真やビデオを送れて便利だろう。

家族とグループの共有

 家族とグループの共有は、コンシューマー向け「OneDrive」の無料および有料プランで利用可能。7月末までにWeb版で一般公開される見込みだ。年内にはデスクトップ向け同期クライアント、モバイルアプリ、「Word」、「Excel」、「PowerPoint」からも利用できるようになる。

 最後に、iOS/Android版「OneDrive」アプリですでにサポートされている“ダーク モード”が、Web版でもサポートされる。商用アカウントだけでなく、個人アカウントでも利用可能だ。

“ダーク モード”がWeb版でもサポート