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Microsoft、2019年10月更新を発表 ~OSの最大深刻度は“緊急”、IE脆弱性やプリンター問題の修正も含む
「Windows 10 April 2018 Update」のHome/Proエディションは来月でサポート終了
2019年10月9日 13:33
米Microsoftは10月9日(現地時間)、同社製品を対象とした月例セキュリティ更新プログラムを公開した。現在、“Windows Update”や“Microsoft Update Catalog”から入手可能。今回のアップデートは、以下の製品が対象となっている。
- Microsoft Windows
- Internet Explorer
- Microsoft Edge (EdgeHTML-based)
- ChakraCore
- Microsoft Office、Microsoft Office Servers および Web Apps
- SQL Server Management Studio
- Open Source Software
- Microsoft Dynamics 365
- Windows Update Assistant
なお、今回リリースされたWindows向けのパッチには「Internet Explorer」のスクリプトエンジン(jscript.dll)で発見されたゼロデイ脆弱性に対する修正も含まれている。また、これに派生して印刷ジョブの処理に「jscript.dll」を利用するアプリケーションおよびプリンタードライバーの問題も解決されているとのこと(参考記事)。
Windows 10およびWindows Server 2016/2019、Microsoft Edge
最大深刻度は“緊急”(リモートでコードが実行される)。なお、「Windows 10 April 2018 Update(バージョン 1803)」の“Home”、“Pro”および“Pro for Workstation”エディションのサポートは来月までとなるので注意。できるだけ早い移行をお勧めする。
Windows 7/8.1、Windows RT 8.1およびWindows Server 2008/2008 R2/2012/2012 R2
最大深刻度は“緊急”(リモートでコードが実行される)。Windows 7ではデフォルトで「Internet Explorer」でVBScriptを無効にできない問題が解決された(参考記事)。
- Windows 8.1/Windows Server 2012 R2 マンスリー ロールアップ:KB4520005
- Windows 8.1/Windows Server 2012 R2 セキュリティのみ:KB4519990
- Windows Server 2012 マンスリー ロールアップ:KB4520007
- Windows Server 2012 セキュリティのみ:KB4519985
- Windows 7/Server 2008 R2 マンスリー ロールアップ:KB4519976
- Windows 7/Server 2008 R2 セキュリティのみ:KB4516033
- Windows Server 2008 マンスリー ロールアップ:KB4520002
- Windows Server 2008 セキュリティのみ:KB4520009
Internet Explorer
最大深刻度は“緊急”(リモートでコードが実行される)。「Windows Server 2012」の「Internet Explorer 11」を除き、これらの修正はOSのセキュリティアップデートにも含まれている。
Microsoft Office、Microsoft Office ServersおよびWeb Apps、SharePoint
最大深刻度は“重要”(リモートでコードが実行される)。「Office 365 ProPlus」「Office 2019」では、「Excel」で発見された2件の脆弱性が修正された。
- CVE-2019-1327 | Microsoft Excel Remote Code Execution Vulnerability
- CVE-2019-1331 | Microsoft Excel Remote Code Execution Vulnerability
それ以外の関連製品についての修正は、以下のサポートドキュメントを参照のこと。
そのほかの製品
そのほかにも、以下の製品に対しセキュリティアップデートが提供されている。
- SQL Server Management Studio:重要(情報漏えい)
- Microsoft Dynamics 365:重要(なりすまし)
- Open Enclave SDK:重要(情報漏えい)
- Azure App Service on Azure Stack:緊急(特権の昇格)
- Windows Update Assistant:重要(特権の昇格)
- Chakra Core:緊急(リモートでコードが実行される)