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デスクトップ向け「Vivaldi 2.9」が正式版に ~メニューバーを拡充してより使いやすく

Webサイト権限のデフォルト設定をカスタマイズして、煩わしい通知を軽減することも可能

「Vivaldi」v2.9.1705.38

 ノルウェーのVivaldi Technologiesは10月31日(現地時間)、デスクトップ向け「Vivaldi」の最新版v2.9を正式公開した。「Vivaldi 2.9」では“Vivaldi メニューバー”を拡充し、ブラウザー機能へのアクセスを向上。初期状態のWebサイトの権限をカスタマイズする機能が導入されている。

 “Vivaldi メニューバー”は画面左上のアイコンからアクセスできるメインメニューで、「Vivaldi」の豊富な機能・オプションを利用するための起点でもある。Windows/Linux版であれば、[設定]画面の[外観]-[メニュー]セクションでメニューアイコンを変更したり、ポップアップをバーに変えることが可能。

[設定]画面の[外観]-[メニュー]セクションでメニューアイコンを変更したり、ポップアップをバーに変えることが可能

 「Vivaldi 2.9」では“Vivaldi メニューバー”のコマンドが拡充され、以下の4つが新たに利用できるようになった。

  • ウェブパネル:よく使うWebサイトをサイドバーに追加する“カスタムウェブパネル”へアクセス
  • タブバーを表示:タブバーの表示・非表示を切り替え。非表示の場合は、サイドで[ウィンドウ]パネルを表示しておくと便利
  • ブックマーク:“Vivaldi メニューバー”の[ブックマーク]メニューでそれぞれの項目の右クリックメニューが可能に
  • 不具合の報告:[ヘルプ]メニューから不具合を直接報告
「Vivaldi 2.9」で拡充された“Vivaldi メニューバー”

 また、Webサイトからの煩わしい通知を無効化するため、デフォルトの権限をグローバルに設定できるようになった。たとえば、カメラやマイクを使わない端末であれば、デフォルトで“ブロック”に設定しておくと、許可を求める通知がどのWebサイトでも一切表示されなくなる。

Webサイトのデフォルト権限をグローバルに設定できるように

 デスクトップ版「Vivaldi」は、“Presto”エンジンを搭載していた頃の「Opera 12」の思想を受け継いだ「Chromium」ベースのWebブラウザー。ユーザーとの対話を大事にし、パワーユーザー向けの多く取り入れているのが特徴だ。Windows/Mac/Linuxに対応するクロスプラットフォーム対応アプリケーションで、Windows版は64bit版を含むWindows 7/8/10で利用可能。現在、本ソフトの公式サイトから無償でダウンロードできる。すでに利用している場合は、自動更新機能を利用して最新版へアップデートすることも可能だ。

 なお、公開当初はSymantec社のエンドポイント保護を利用する一部環境で「Vivaldi」がクラッシュする不具合が発生していたが、翌11月1日に修正されたとのこと。現在は問題なく利用できる。

ソフトウェア情報

「Vivaldi」
【著作権者】
Vivaldi Technologies AS
【対応OS】
Windows/Mac/Linux(Windows版は64bit版を含むWindows 7/8/10)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.9.1705.38(19/11/01)