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日本語プログラム言語環境「なでしこ」が誕生から15周年 ~特設サイトがオープン

機械学習ライブラリの開発などにも注目

「なでしこ」15周年記念サイト

 日本語プログラム言語環境「なでしこ」の15周年記念サイトが、1月5日に開設された。「なでしこ」ユーザーへのアンケート結果や、「なでしこ」の作者・クジラ飛行机氏のコメントなどが紹介されている。

 「なでしこ」は、日本語で記述できるプログラム言語。2004年に「ひまわり」の後継としてゼロから開発が始まり、今年で誕生から15周年を迎える。当初はWindows版(v1)のみだったが、現在ではクロスプラットフォームで動作するWeb版(v3)も利用できる。

 「なでしこ」の特徴は、なんといっても日本語で本格的なGUIアプリを開発できる点にあるだろう。実用性も十分で、ファイルやテキスト、画像、システム(プロセス・レジストリ)、ネットワークなど多彩なコマンドを組み合わせて業務を自動化(バッチファイルを開発)できるほか、「Microsoft Office」「OpenOffice.org」といったオフィスツールとも連携できる。英語への苦手意識からプログラミングへの挑戦を躊躇しているユーザーにお勧めしたい。

 執筆時現在の最新版は、昨年末にリリースされたv3.0.65。Web版でもホットキーがサポートされたほか、「なでしこ3」で機械学習を楽しめるライブラリ「nadesiko3-ml」の開発も始まっている。今年は15周年を記念して情報発信を強化するとのことなので、興味のあるユーザーは特設サイトや“Twitter”、“Facebook”の公式アカウントをチェックしてみるとよいだろう。