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GitHub、中核機能をすべて無償化 ~チーム開発も無料で始められるように

プライベートリポジトリへの招待が無制限。フリーミアムモデルへの移行を進める

“GitHub”の新しい料金プラン

 米Microsoft傘下のGitHubは4月14日(現地時間)、プロジェクトホスティングサービス“GitHub”の中核機能をすべて無償化すると発表した。“GitHub”は従来の“pay-for-privacy”モデルから、基本的なサービスや製品は無償で提供し、機能に応じて料金を課すモデル、いわゆる“フリーミアム(freemium)”モデルへ移行する。

 同社は昨年1月、非公開リポジトリを無償プランでも無制限に利用できるようにするなどの料金プラン改定を行ったが、今回の改定はそれに匹敵するインパクトを持つといえるだろう。これは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を考慮した一時的な支援ではなく、恒久的な施策であるという。

 具体的には、チームにも無償プランを導入し、プライベートリポジトリに他のユーザーを無制限に招いて共同開発できるようになる。また、個人の無償プランでも他のプライベートリポジトリに参加できるようになる。自動化サービス“GitHub Actions”の枠も、引き続き毎月2,000分間提供される。プライベートリポジトリへ参加するためだけに有償プランに加入している開発者は少なくないが、それが不要となるのはうれしいポイント。価格が理由でコラボレーションをためらっていた開発者にとっては朗報といえるだろう。

 また、有料プランの一部も値下げされ、“Pro”プランは月額7米ドルから4米ドル、“Team”プランも1ユーザーあたり月額7米ドルから4米ドルとなる。SAML認証を利用したシングルサインオンなど、エンタープライズ向けの機能を望む場合は、1ユーザーあたり月額21米ドルの“Enterprise”が利用できる。