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GitHub、“Open Source Guides”の日本語訳を公開 ~OSSコミュニティのベストプラクティスを集約

オープンソース入門者だけでなく、すでに貢献をしている開発者にも

GitHub、“Open Source Guides”の日本語訳を公開

 米GitHubは2月18日(日本時間)、“Open Source Guides”の日本語訳を公開した。企業がオープンソースソフトウェア(OSS)を公開する時にどういうことを考慮したらよいか、どういう準備をしたらよいか、どう運営したらよいかについて、ベストプラクティスがまとめられている。

 オープンソースプロジェクトを始めたい、関わってみたいとは思うものの、なにをどうしていいのかわからず、なかなか踏ん切りがつかないという人は少なくないだろう。今回リリースされたドキュメント“Open Source Guides”は、そうした人たちの指針となるべく制作されたものだ。ちなみに、このドキュメント自体もオープンソースの静的サイト生成ソフト「Jekyll」でメンテナンスされている。

 “Open Source Guides”は“オープンソースにコントリビュートする方法”、“オープンソースプロジェクトを始めよう”など、10つの章から成り立っている。内容は“GitHub”だけにとどまらず、オープンソース一般に関することだ。

 たとえば、“ソースコードが書けないからオープンソースプロジェクトには関われない”と思い込んでいる人は少なくないが、ソースコードを書くことはプロジェクトの一部に過ぎない。“オープンソースにコントリビュートする方法”では、典型的なオープンソースプロジェクトで必要とされている役割が開設されており、自分に適した役割を見つけるのに役立つ。

 また、プロジェクトを持続・発展させるには、個々人の能力はもちろん、周りとの調和を図って居心地のよいコミュニティを築いたり、リーダーシップを発揮してプロジェクトの方向性を決定づけたり、秩序を保つためにルールを制定しなければならない。ときには、プロジェクトで金銭を得ることが必要となることもあるだろう。このドキュメントには、そうしたトピックを網羅的に扱っている。入門者だけでなく、すでにオープンソースプロジェクトへ貢献している開発者にも役立つだろう。