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人気のGoogle Chrome拡張機能「PushBullet」が存続の危機 ~ストアの再承認に奔走

PCやタブレット、スマートフォンをシームレスに連携させるサービス

「PushBullet」の公式ブログ

 「PushBullet」の「Google Chrome」向け拡張機能が“Chrome ウェブストア”で再承認されたことが、5月15日(米国時間)に発表された。同拡張機能は14日間以内に必要な修正を行わないと“Chrome ウェブストア”から削除するという警告を受けており、存続が危ぶまれていた。

 「PushBullet」は、PCやタブレット、スマートフォンをシームレスに連携させるサービス。スマートフォンで受け取ったSNSの通知をPCで確認したり、その返信をPCのキーボードで作成することが可能。リンクをやり取りして、PCで作業していたドキュメントをモバイルデバイスで出先に持ち出したり、逆にスマートフォンで楽しんでいたコンテンツの続きをPCの大画面で楽しむことができる。

 「Google Chrome」向けの「Pushbullet」拡張機能は6年以上にわたり“Chrome ウェブストア”で公開されており、現在100万人以上のユーザーを抱えている。評価の平均は4.5以上となっており、ユーザーの支持も厚い。

 ところが先日、Googleより突如“Chrome ウェブストア”のポリシーに違反しているとして、14日以内の修正を求めるメールが届いたという。このフィードバックメールには具体的な違反内容は書かれておらず、“Use of Permissions(権限の利用)”セクションに違反しているとのみ記載されていた。

 開発チームは手探りで原因を調べ、修正を施して拡張機能をストアへ提出するも、あえなく却下。期限まで残り7日になった段階で、ユーザーに現状を報告するブログ記事を公開し、クリップボード機能などを削除して再審査を試みるが、万が一このまま申請が許可されない場合は「Google Chrome」を介したPCとの連携が不可能になると訴えていた。

 結局、この訴えが「Google Chrome」の拡張機能を担当するDeveloper Advocate(Google製品と外部開発者の橋渡しをする役職)の目に留まり、「PushBullet」拡張機能は再び“Chrome ウェブストア”で承認された。心配された機能の削減もないという。

 「PushBullet」の開発チームは“Chrome ウェブストア”での再承認を喜ぶ一方で、今回の事例のように曖昧なフィードバックに悩む拡張機能の開発者が減るよう、フィードバックの改善を求めている。